howほっしーさんの美容道
美容師を続けていれば、その仕事をするうえで、大切にしていることやポリシーのようなものがきっとあるはず。ここでは、人気スタイリストに美容師という職にまつわる質問をあれこれ投げかけて、その人の美容道を探ってみたいと思います。今回は、『how(ハウ)』のほっしーさんです。 ≫how ほっしーさんの動画も公開中!「how ほっしーさん直伝!ボブ徹底解説!」 美容師を目指したきっかけは? 「小学生の時、当時担当してくれていた美容師さんに憧れたからです。その美容師さんに服をいただいたり。小学校3年生の頃の話なので、自分でアメリカ村に服を買いに行くことがなかったので、身近にオシャレと感じる場所が美容室でした。そこからは、美容師になるということしか考えていなかったですね」 得意な技術は? 「カットです。カットが唯一、料金をプラスせずにヘアスタイルを変えることができると思っています。例えば、カラーだとダメージレスにしようとすると、良い薬剤を選ぶことでどうしてもプラス料金がかかってしまうんです。でも、カットに関しては自分の腕だけが勝負ということもあり、こだわりたいと思っています。それと、デザイン的な似合わせというところも、美容師の個々の色が出てくるポイントだと思っているので、カットは自分らしさが一番出しやすいと考えています」 施術するうえでこだわっていることは? 「再現性と持ちのよさ、お客様のライフスタイルに負荷のかからないことを心がけています。美容室ではなく家でもできる再現性という部分を大切にしていますし、髪を切ってから、ある程度時間が経ってもまとまりやすいデザインにするようにしています。ちなみに、カットは技術というよりは、どれだけ1人のお客様に対して想いやれるかということが、カットの上手さではないかという考え方です」 美容師をやっていてよかったことは? 「ずっと学べることです。いろんなお客様と出会えて自分の知らない世界の話や物事を知れることです。美容師という仕事を第一でやっていますが、違う仕事にも興味があるので、いろんな話を聞けるのは美容師だからこそできることだと思います。それは、人生においてもよかったことですね」 技術以外で身についたスキルは? 「カメラです。カメラをやりだしたのは、5-6年前くらいからで、ハマったきっかけは、単純にガジェットが好きだったことです。仕事でも撮影することが多いので、それも相まって好きになりました」 美容師としての自分のこだわり、自分らしさとは? 「先ほども言いましたが、再現性と簡単に扱える髪の毛、頑張らなくていいヘアスタイル作りです。人によって髪の毛に対してかけれる時間は違うと思っています。お子さんがいたり、朝が忙しい人でも最低限の時間で簡単におしゃれになれるようなヘアスタイルを提案できれば一番いいかなと考えていて、お店でよく提案しているのがボブになります」 なぜボブにこだわっているのか? 「今の時代のライフスタイルに1番適していると思っていて、忙しく時間がない中でもおしゃれが成り立つボブを作るためです。ヘアスタイルとして扱いやすいところも兼ね備えているので、ニーズが幅広いボブをよく提案しています。仕上がった時のデザイン性や質感にもこだわっています」 その他で注目しているヘアスタイルは? 「パーマの多様性に魅力を感じています。それこそ、ボブに飽きた人たちに提案できるくらいのパーマで、そのパーマも元のストレートにすぐ戻れるくらいのパーマがよいと思っています」 トレンドの情報源は? 「ピンタレストや外国の方のSNS、最近は中国版Instagramの小紅書(レッド)などもチェックしています。小紅書は、中国とか韓国の美容師さんの投稿もあって、日本とは全然違う発想のスタイルとかがあり、アイデアを得る部分で活用しています」 ほっしーさんの美容道を探るインタビューはいかがでしたでしょうか? 美容師になったきっかけがおしゃれへの憧れで、別記事の1週間コーデにも登場してもらったくらいおしゃれなほっしーさん。カットは想いやりと教えてくれましたが、センスフルな方だからこそできるカット術でもあると、実際のカットを拝見して感じました。 ≫続いて「how ほっしーさん直伝!ボブ徹底解説!」動画を見る ほっしー how オーナー Instagram:@hosshiimo 経歴:ヴェールルージュ美容専門学校。大阪市内のヘアサロンを2店舗勤めた後、昨年に自身のヘアサロン『how』をオープンさせる。 <SALON DATA> how/ハウ HP:how-hair.com Instagram:@how.hair
【人気アーカイブ記事】 【NEW SALON】田村一生さんによる、 ファッションを愛するひとのための『hen』
過去、人気記事ランキング上位だった記事をご紹介! 今回は、長期間に渡り記事閲覧ランキングNo.1を誇ったコチラ。まだ読んでいなかったら是非是非チェックしてくださいね!
birth by happiness銀納さんの美容道
美容師を続けていれば、その仕事をするうえで、大切にしていることやポリシーのようなものがきっとあるはず。ここでは、人気スタイリストに美容師という職にまつわる質問をあれこれ投げかけて、その人の美容道を探ってみたいと思います。今回は、東京のヘアサロンを経て地元・奈良で『birth by happiness(バース バイ ハピネス)』を営む銀納さんです。 美容師を目指したきっかけは? 「高校生の時から髪をセットするのが好きで、髪自体に興味はありました。それで、当時付き合っていた彼女が美容師になりたいと言ったので、一緒に美容師を目指すのもよいと思ったのがきっかけですね」 得意な技術は? 「メンズのパーマです。波巻きパーマが特に得意で、ツイストパーマやスパイラルパーマといった無造作に動くパーマには自信があります」 施術するうえでこだわっていることは? 「お客様のなりたいイメージに極力近づけて、似合わせることですね。お客様がお店に来る前からなりたい髪型を決めて来られるんで、その髪型に近づけるようにします。似合わなかったとしても、似合うようにアレンジしながら極力近づけるようにはしています。でも、そのなりたい髪型に長さが足りなかったり物理的に難しいときは、伸びる時期を想定して、それに向けての髪型を提案したりはします」 美容師をやっていてよかったことは? 「僕と出会えて良かったと言ってくれるお客様がいることが、やりがいでもあり、よかったと思えますね。高校を卒業したタイミングでヘアスタイルに興味を持ち出すお客様が増えるんですが、そのきっかけを作れる瞬間とか興味を持ってくれたことに喜びを感じます。やはり、高校時代は校則もあるのでパーマなど、ずっと我慢しているのを見てきたので、卒業して念願のパーマをかけた時は自分のことのように嬉しく思えます」 技術以外で身についたスキルは? 「集客のやり方です。僕が東京にいたときに、先輩たちがInstagramを使ってすごい集客をしていました。それまではInstagramで集客ができることなんて知らなくて、業界雑誌に頼らずにSNSだけで集客できることに可能性を感じましたね。その先輩たちにノウハウを教えていただき、僕もそこから力を入れるようになりました。最初はいろんなヘアスタイルを投稿し、どれに反応が良いのかというのを分析します。それと、地域を入れることも重要です。それで、パーマへの反応がよかったらどんなパーマがよいのかと絞っていきます。それを根気よく続けていくと集客できるようになりました」 美容師としての自分のこだわり、自分らしさとは? 「先ほどの言葉と被りますが、お客様に提案するのはもちろんですが、そのお客様のなりたい髪型に近づけることです。それこそ僕が高校生くらいのときに、なりたい髪型の写真を持って美容室に行っていましたが、希望の髪型通りにしてもらえた記憶がなくて(笑)。そんなことが経験としてあるので、そんな想いをお客様にさせたくないので極力近づけるようにしています。高校時代の自分が今の自分に出会えたらよかったと思えるような美容師になりたいと、美容師になる前から思っていました。東京に行ったのもメンズのヘアスタイルを学びたかったというのがあります。当時はメンズ専門の美容室が東京にしかなかったのでやむを得ずという感じで。できるのであれば、ずっと奈良でやりたかったです」 メンズ専門の美容室にした理由とは? 「自分が男でカッコよくなりたいという気持ちが共感しやすいからです。逆に女性のかわいいという感覚がわからないので(笑)。やはり男性の髪を切っているときが楽しくて、そのことを美容師になった1年目で気づいたんです。でも、当時はメンズ専門の美容室は奈良にはなく、先輩たちにも否定されたんですが、その悔しさもあって絶対に奈良でメンズ専門の美容室をやると決めました」 メンズカットをする上で特にこだわっていることは? 「誰にかっこいいと思われたいか、ということです。切ることに対して少なからず理由があると思っていて、誰にかっこよく思われたいかで切り方も変わります。例えば、彼女から思われたいのであれば、その彼女がどういう男性をかっこいいと思っているのか、わかりやすく芸能人のタイプとかも聞き出したりしますね。その辺の気持ちは極力聞いて再現出来るように意識しています。それと、メンズならではの髪型のこだわりがありまして、例えば、刈り上げのミリ数とか。そういった部分もメンズ専門店だからこそできる部分だと思います」 銀納さんの美容道を探るインタビューはいかがでしたでしょうか? メンズのヘアスタイルにおもしろさを見い出し、愛する地元でメンズ専門店を構えた程の熱量には関心させられました。そして、SNSを駆使した集客術にも現代進行形の美容師さんの姿がみえました。 そんな銀納さんに、動画でもメンズカットを徹底解説いただきましたので、是非チェックしてください! 【銀納さんのメンズカット徹底解説動画】はコチラ 銀納宇宏 birth by happiness 代表 Instagram:@gin_0129 経歴:大阪ヴェルエベル美容専門学校卒業。地元・奈良のヘアサロンに就職した後、メンズのヘアカットを学びに都内の有名メンズヘアサロンに就職。その後、奈良のヘアサロンに再就職し、メンズ専門のヘアサロンを立ち上げる。 <SALON DATA> birth by happiness/バース バイ ハピネス HP:www.hairmake-happiness.com Instagram:@mens_salon_birth
MY RULE【Zui+LIM 仙頭郁弥さん】ショートカットが教えてくれた、遊びと技術の両立
あなたの得意なテクニックは?多様性の時代だからこそ、いつでもその答えを用意しておきたいもの。 今回は、ショートヘアが得意だと言うZui+LIM オーナー・スタイリストの仙頭郁弥さんを訪ねました。得意になったきっかけやこだわり、技術の伸ばし方、活かし方までを伺います。 挫折がきっかけになり、いつの間にか強みになった ーショートに自信あり!という仙頭さんですが、具体的にはどんなデザインが得意ですか? 「以前はマッシュショートばかりを推していましたが、今はライン感のあるカットデザインやレイヤーの効いたスタイルなど、ショートなら何でも切れると言っても過言ではありません」 ーすごい!ショートを極めるに至ったきっかけは? 「僕、アシスタント時代は熱量のあるタイプじゃなかったんです。デビューしたらなんとかなるかという変な自信があって。すると、スタイリストデビュー前のテストの時にその甘えが出てしまった。ショートだけがどうしても合格できなかったんです」 「そこから、真剣になりました。ショートの上手な先輩のマネをして、とにかくショートを繰り返しカットしていくうちに、今の強みになっていったという感じです」 ーそうだったんですね。スタイリストになってからは順調だったんでしょうか? 「(スタイリスト)デビューしたらお客さんは勝手につくもんだと思っていたんです。それも全然ダメで。美容師っておもしろかったらいいというか、キャラでいけると思っていたところがあったんです。スタイリスト1年目は伸びなくて…そこでようやく、美容師は技術ありきなんだなと痛感させられました」 ーそれからはどのように技術を磨かれたんでしょう? 「はじめは同じショートしかできなかったんです。マッシュショートばかりをSNSにも載せていました。でもショートが得意と言っていると、いろんな『ショートにしたい』お客さんがやって来て。いろんな要望に応えていくうちに、いろんなショートができるようになったんです。リピートのショートのお客さんなら、次は違うショートに変えていきたくもなるし…。お客さんが技術を磨いてくれた感じというか。ビビりながら、新しい提案をしていくうちに今に至っています」 以前はマッシュショートを推していた GOとSTOPの繰り返し。だからショートはおもしろい!? ーずばり、ショートヘアの好きなところは? 「切ってる時が楽しいです。ウェイトの高さだったりエリアシの長さや作り方…こだわりを詰められるポイントがいっぱいあるんです。短いからこそいっぱいできるというか」 ースタイルづくりで大切にしていることは? 「どう動いてもかわいいという状態をテーマにしています。アイロンは極力使わなくていいスタイルだったり、生えグセに逆らわない、クセを活かしたスタイル。例えば前髪が浮く人ならパーマをかけて動きのあるスタイルに。絶壁の人なら、トップを短くしてエリアシにボリュームのあるウルフっぽいスタイルに持っていくとか。ウルフならペタッとしている方がかわいかったりするんですよ」 ーところで仙頭さんといえば、麻雀美容師という一面もあるそうですが…。 「そうなんです。1年前にハマってしまって。ちょうど新しいお店の2階がまだ空いていたので雀卓を置き、定期的に麻雀教室をしています」 ー麻雀の魅力って何ですか? 「まず牌を触ってるのが気持ちいいです。手遊び的な感じですね。それに、ゲームは選択の繰り返しなんです。自分の選択がハマったときは怖いほどおもしろい。ヘアに対する押し引きを麻雀で学んでいると言ってもいいです。攻めるか、留まるか。GOかSTOPか。麻雀は人生の縮図、ひいてはスタイルの縮図かもしれません」 ーこれからの展望はありますか? 「ショートって、攻めの要素を揉み込みやすいスタイルなんです。これからはその経験を活かしつつもショートだけにこだわらず、見たことないバランスや『新しいデザイン』をやっていきたいですね。先頭を走っていきたいです。仙頭だけに」 Zui+LIM オーナー・スタイリスト 仙頭郁弥 1992年生まれ、高知県出身。国際デザイン・ビューティーカレッジ卒業後、『LIM』入社。2023年11月、中堂薗さんと森田さんとの共同経営にて『Zui+LIM』をオープン。 Instagram : @sento_zuiya <SALON DATA> Zui+LIM/ズイプラスリム 京都市東山区大国町通松原下ル北御門町257 https://www.lessismore.co.jp/zui/ Instagram : @zui_kyoto
t.a.g 仲地さんの美容道
「あなたらしさって何ですか?」 この問いに、あなたはすぐ答えられますか?その人が得意とするテクニックを切り口に、美容師というお仕事をするうえで大切にしていることやポリシーを紐解き、自分らしさを磨くためのノウハウや考え方をお伺いします。 今回は、カラーに特化したヘアサロン『t.a.g』のオーナーである仲地龍太さんです。 >> 動画はコチラ ー仲地さんが美容師を目指したきっかけは? 「きっかけは、高校生の時に担当してもらった美容師さんがかっこよかったっていうシンプルな理由です。その美容室に入店した時、荷物を預かってくれるというサービスが初めてだったので感動して。それで美容師になろうと思いました」 ー特殊な経歴をお持ちとお聞きしましたが…。 「そうなんです。実は左官業をしていたことがあります。あのコンクリートを滑らかにする建設業の…」 ーなかなかそんな過去をお持ちの美容師さんはいないですよね! 「高校生の時、大学に進学したかったんですが、兄弟が5人いるので経済的に難しくて。もちろん美容学校もダメ。それなら美容学校なら通信制があるので働きながら通えるなと思い、左官業をして働いてお金を貯め入学し、サロンに就職して働きながら学校へ通いました」 ー今回はダブルカラー+エンドカラーというデザイン性の高い施術を実際に披露していただきました。仲地さん的ポイントは? 「ブリーチですね。モデルさんがすでにブリーチ毛で、根元の方が黒くなっているのでまず先にレタッチ。体温の影響で地肌に近いところがすごい明るくなりやすいんですが、根元1cm、 2cm~3cm、3cm以降と段階的に明るくなりやすいので、それを計算しながら塗り分けていくのが、一番時間がかかるところでした」 ー仲地さんはインスタグラムでも「ハイライトの神」と自らを表現されていますが、今回のようなダブルカラーやハイトーンカラーが得意なのでしょうか? 「t.a.gはカラーに特化したヘアサロン。僕はハイライトを売りにしていて、他のスタッフもバレイヤージュやミルクティベージュ、ルーツカラー、派手髪などそれぞれの売りのテクニックを持っています」 ーそうなんですね!仲地さんがハイライトを売りにしたきっかけは何だったんでしょう? 「当時ハイライトが流行っていて、どこかの美容師さんが載せてるハイライトがすごい好きだったんです。それをできるようになりたいなって、職場のみんなで研究していたんです。僕自身はそこまでガチでやろうとは思ってなかったんですけど、スタッフがやってほしいですと言うので、じゃあちょっとやってみようと思ってやってみたら、できるようになったという感じです」 ースタッフのリクエストに応えてやりはじめたと。 「そうですね(笑)」 ーハイライトもそうですし、今回のようなハイトーンやデザインカラーの時に気をつけていることはありますか? 「まずはダメージを極力少なくすることです。ブリーチやカラーをする以上、ダメージは絶対あるんですが、それをいかに減らせるかです。そのためにケア剤も導入しますし、塗り分けが大切になってきます」 ー他には…? 「似合うか似合わないかを、必ずお伝えするようにしてます」 ーなるほど!似合わない時ははっきり言いますか? 「はっきりとは言わないです(笑)。僕はまずはお客さまがやりたいことを受け入れたいです。その上で、他の方の例をあげてリスクを提示したり別の提案をして、最終的に納得のいくゴールを見つけていきます。なのでカウンセリングは長い方だと1時間かけることもあります」 ーカウンセリングに1時間ですか!すごい。 「やりたいカラーを今の髪にするとどんなリスクがあるかということだったり。それに、ハイライトって人によると白髪みたいに見えてしまう場合もあるんです。なのでその人の友人関係やキャラクターを考慮したうえで、このカラーにしたらどう突っ込まれるか…なんてこともイメージしながら決めていきます。もちろん、その人が帰った後にできるスタイルになるようにしています」 ー仲地さんがカラースタイルを極めていく中で、ともに磨かれたスキルはあったりしますか? 「観察力ですかね…?お客さまの髪やファッションはもちろん、話していくとニュアンスでこれはやりたくないだろうなとか、いいですよって言ってるけど、そこに含まれているわだかまりがある感じを察するようになったというか」 ーずばり、仲地さんの美容師としてのポリシーって何でしょうか? 「ダサいこと。人間鈍臭いところがあってもいいって思うし、失敗したことを隠さず素直に伝えることが大事だと思います。カラーってなかなか思っているように出ないこともあるんです。その時に、『めっちゃいいです!』なんて言わないです。正直に伝えて、お直しも提案させていただきます」 ー落ち込んだりイラッとした時はどう乗り越えていますか? 「イラッとしたときの考え方があって。基本的に人を嫌いになるのは、自分が育ってきた環境で大切にしていることを侵されるからなんです。だから他人の考え方や育ってきた環境が違うと理解したら、自分がイラッとしているだけで、その人は悪くないんだと思えるようになるんです」 ーすばらしい考え方ですね!ちなみに、SNSはどのように活用していますか? 「SNSは信頼度UPのためです。今はスタイルをほぼ載せず、僕の考え方やどういうふうなプロセスでお客さまに寄り添っていくかというカウンセリングのしかたなど、スタイルをつくる上で大切にしていることを乗せるようにしています」 ーちなみにInstagramに載せてらっしゃるゴリライトというのは!? 「僕ゴリラって呼ばれてたので、自分がつくるコントラストがついた立体的なカラーのことをそう命名しました(笑)」 華やかなデザインカラーを作り出す仲地さん。話すととても気さくで、柔らかな人柄にギャップがある、美容師としても人としても魅力的な方でした。テクニカルなカラーの裏には、経験で培った成功術が隠されている。そんなことに気づかされました。 仲地龍太 t.a.g オーナー Instagram : @t.a.g_ryuta tiktok : @ryuta0610 経歴 : 高校卒業後、左官業をしながら資金を貯め、大阪美容専門学校(通信制)へ入学。同時に某サロンへ入社。スタイリストデビューしたのち別サロンを経て独立し、『t.a.g』を共同経営としてオープンさせる。 <SALON DATA> t.a.g/タグ HP : https://tag-osaka.com Instagram : @t.a.g_color_hair
MY RULE【KIPI 早瀬 忍さん】逆張りではじめたレイヤーを極めてわかったこと
自分らしさってなんだろう。多様性のこの時代をサバイブするための、個性の見つけ方やスキルの磨き方術を伺います。 今回は、KIPI代表の早瀬 忍さん。レイヤースタイルの代名詞であるウルフを、流行する前に推そうと決めたきっかけや、そこから今につながっていることを聞きました。 ウルフを習得するまで重ねた努力はそこ知れず ―単刀直入に、早瀬さんといえばウルフカットというイメージがあるのですが、ご自身としてはいかがでしょうか? 「今はめちゃくちゃ推しているわけではないのですが…(笑)、ブームになる前からウルフカットに力をいれていたのは事実です。というのも数年前に切りっぱなしボブが大流行した時代があったんです。日本中の女の子がそのスタイル。正直つまらないなって思いました。そこで逆張りで、ウルフといったレイヤーカットの練習をはじめたんです」 ―つまり、誰もやってないということですよね。どのようにスタイルを勉強したんでしょうか? 「カットの基礎的なことは当時働いていたサロンで教わったんですが、いいなと思うスタイルは海外のモード誌やファッションショーなどを見て、どう再現するんだろうってウィッグで練習を重ねました。実は僕、すごく不器用なんです。なので、他の人の何倍も練習しましたね」 「直感よりも理論的思考タイプ。技術を身につけるには、頭の中でカットの展開図が引けるくらいまで練習をするしかなかったんです。ここまでやったおかげで、『毛先のここを軽くしているので、こう巻くといい』というようにお客さまに理論的な説明ができるようになりました」 ―たくさんの努力で技術をものにされたんですね。長い間練習を続けてこられたモチベーションはなんでしょうか? 「負けず嫌いなんです。むしろ、それしかないです。勉強してみてわかったんですが、レイヤーって、入ることで髪がとても扱いやすくなるんです。多毛も癖っ毛も、動かすだけでおしゃれに見える。レイヤーを入れた方が生活が豊かになる人は多いはず、だから絶対に技術をものにしたいと思いました」 早瀬さんのレイヤースタイルコレクション 経営者として目指すのは“技術のスペシャリスト集団” ―早瀬さんは現在、お店の代表をされていますよね。後輩へはどんな指導をされているんでしょうか? 「はじめのうちは、ひとつ得意なことを伸ばすための努力をしていこうねと伝えています。つまり、それぞれのスタッフが極めたスキルを持っている、そんな『技術のスペシャリスト集団』を目指しているんです」 ―誰かが極めた技術や上達のコツを他の方に教えていってというのができるから、全体のスキルアップが早そうです。早瀬さんが編み出されたレイヤーカットのコツなんかもスタッフの方に伝授されているんでしょうか? 「もちろんです!新人の子がやっても上手くできる確実なカットの仕方や僕なりのノウハウはあるんです。でもここでは秘密にさせてください(笑)。ハサミは、僕は早く切りたいので長いものをよく使いますね」 ―なるほど。最後にこれからの目標を教えてください。 「レイヤーカットを推さなくなった。わけではないのですが、メンズカットに一層力をいれていきたいと思っています。街で見かけて『おしゃれな子だな~』と思うのって、女の子がほとんどじゃないですか。それを変えたい、おしゃれな男の子のスタイルを提案していきたいです」 KIPI代表 早瀬 忍 関西美容専門学校を卒業後、東京・表参道のサロンに新卒入社。その後、フリーランスを経て2020年に「KIPI」を立ち上げ。現在は育児にも奮闘中! Instagram : @hayaseshinobu <SALON DATA> KIPI/キピ 大阪市北区豊崎3-14-5 Instagram : @kipi_official_osaka
New sense 新しい美容師の働き方【雨とランプ編】
美容師も多様化の時代。 働き方やヘアサロンのスタイルはもちろん、経歴もさまざまな美容師さんが存在します。 今回出会ったのは、短歌の歌人である久石ソナさん。北海道・札幌市で活躍しており、空前のブームと言われて久しい短歌界でも、早くから活躍しているひとりです。 美容師であり歌人、そんな久石さんにお話を聞いてみました。 (上)苫小牧で行われたアート展での作品(下)出版書籍 はじめたのは短歌が先 「もともと文学が好きで、大学時代に短歌サークル『早稲田短歌会』に入会したんです。31音なので、自分が感じたものを気軽に歌にのせられるという身近さが気に入って、どんどん短歌の魅力にはまっていきました」 「僕、実家が美容室なんです。本当は美容師じゃない職業につきたくて大学に進学したんですが、いざ就職となって結局自分がやりたい仕事は何かって考えると、お客さんをキレイにしてまた会えるという、『継続して会える人がいる生活の場所』に魅力を感じて。早稲田短歌会で2年ほど活動したのち、自分にとって身近にあった美容師というの職に就こうと決意しました」 自然とダブルワークスタイルに 「専門学校時代も、北海道大学の短歌会立ち上げに携わるなど、短歌の活動を続けていました。短歌会はリアルなリアクションがもらえる場で、第三者として読解力を鍛えたり、表現の幅を広げる良い機会。美容師も短歌も、練習あるのみなんです」 「美容学校卒業後は都内サロンでの勤務を経て、2019年に地元の札幌で『雨とランプ』をオープンしました。2021年には2号店『凪の旅先』2023年にアイラッシュのお店『窓と彗星』、3店舗を経営しています」 美容師と短歌の相乗効果 「短歌の経験は、カウンセリングやお客さまとのコミュニケーションに活かされていると感じています。それに、僕は集中するというよりは、わりと目うつりしちゃうタイプ。美容師と短歌の活動って近いようで遠いような感覚があって。短歌も美容も、『ひとつの人生においていろんなことに挑戦できる』という環境は共通していて、自分にとっては合っているのかなと思います」 「東京で働いているときは、二本でやっているというスタイルはなかなか理解を得られなかったんです。それでも今まで続けて来れたのは、美容師は来た人に幸せになってもらう、手の届く範囲にダイレクトに影響を与える仕事。短歌は、本が届いて読んだ相手=自分の視界に入っていない読者にアプローチするもの。それぞれ違った喜びを感じられるというのが、続けてこれた一番の理由だと思います」 歌人ならではのサロンづくり 「お店に2000冊の書籍を置いています。美容室に来て美容師さんとお話する、雑誌を読むという過ごし方以外の選択肢があればなと。他にも壁画や水墨画などのアートを置いたり…僕自身、美容室が苦手だったというのもあり、ここが自分の時間になったり、自分らしく過ごせる場所になったらいいなと思っています。『美容室は心をキレイにできる場所』というのを、もっともっと広げていきたいですね」 「美容室では、月3~4回生演奏のBGM営業というのを行っていて、継続していきたいと思っています。アートや芸術を通して美をつくる場所になればといいなと。短歌では、札幌で歌会(短歌を持ち寄って評をする)を主催していますが、今後は北海道の短歌シーンを盛り上げるべく、場を作っていきたいなと思っています。熱量があるけどまだまだ知れ渡っていないので…!」 好きなことはふたつあっていい。自分の“好き”を尊重し、追求すれば、それぞれがプラスの力を発揮し新しい道が開かれるということを、久石さんは教えてくれています。 久石ソナ(大塚卓人) 1991年札幌市生まれ。都内大学中退後、北海道の美容専門学校へ進む。卒業後、都内サロンで5年勤務したのち、28歳で地元へ戻り「雨とランプ」をオープン。 X : @sona_hisa Instagram : @sonahisaishi <SALON DATA> 雨とランプ HP : https://ametolamp.com/ X : @ametolamp Instagram : @ametolamp <BOOK NOW ON SALE> 『サウンドスケープに飛び乗って』 ¥1870(書肆侃侃房)2021年 ★プレゼント★ 久石ソナさんの代表書籍『サウンドスケープに飛び乗って』を、抽選で3名さまにプレゼントします。 (応募期限:2024年7月20日迄) >> ご応募はコチラから ※ご応募には、事前にAM-YU公式アプリをダウンロードいただき、アカウント登録をお済ませください。 >>App Storeからダウンロード >>Google Playからダウンロード 【注意事項】 ※当選の発表は、ご当選者様のみにご連絡いたします。 ※応募された個人情報を第三者に提供したり、本企画遂行以外の目的に利用することはありません。 ※AM-YUプライバシーポリシーについてはこちらをご覧下さい。 https://am-yu.jp/guides/privacy
わたしの独立物語 【CLENN 弓さんの場合】
憧れの独立、開業。ヘアサロンの数だけ、その裏側には様々なストーリーが秘められているもの。 今回は愛知県名古屋市・鶴舞エリアでオープンして2年目のヘアサロン「CLENN」オーナー、 弓さんの独立ストーリーに迫っていきます。 教えてくれたのは… CLENN オーナー 弓さん 中日美容専門学校卒業後、株式会社サムソン入社。「SUPRAM」のトップスタイリストとしてサロンワークを中心に活躍。36歳で出産、38歳で独立したママ美容師。斬新なファッションやメイクでも注目されている。 Instagram : @clenn_yumi ー 独立を考えたきっかけは? 「初めは『SUPRAM』で働き続けるつもりでした。子どもを産んで、産休から戻ると働き方や給与面が変わるんですね。その時に、ママ美容師の現実はこうなのかと痛感しました。規則だからと受け入れられたけど、何か新しいことがしたかった。けど、面貸しで働くのもほかのサロンに行くのも、なんか違う。ママ美容師の可能性を広げることに挑戦したいと思ったのがきっかけです」 ー 物件はどのように探しましたか? 「複数の不動産にアポを取って、希望条件に合う物件情報を随時送ってもらうようにお願いしました。ギャラリーにもポップアップスペースにもなる場所を作りたくて…。広い物件を探すとなると、希望していたエリアではなかなか見つからず、視野を広げて選択肢を増やしたら、ここが見つかりました」 ー お店づくりでこだわったポイントは? 「いっぱいあります(笑)。一番のこだわりは、お客さま専用の充電器コンセント。美容室に限らず、あると気が利くなって思うんですよ。それで、ひとブースにつき1つ付けました」 ー 確かに、それは便利ですね!空間全体については? 「 『一生通えるサロン、一生働けるサロン』を目指しているので、その想いを体現しています。あえて見えるように配線しているのは、私たちスタッフ全員、心を開いて、取り繕うことなくお客様と向き合いたいから」 ー なるほど、スタッフの皆さんのスタンスが内包されているんですね。ちなみに「CLENN」の名前の意味は? 「縁側の『くれ縁』に由来していて、雨の日も晴れの日も座っているだけで四季を楽しむことができる場所のことを言います。美容室に来てくださるお客様も、座っているだけでワクワクできたらという想いを込めて、『くれ縁』を略してCLENN(クレン)にしました」 ー 実際にオープンしてみて、心境の変化はありますか? 「いまは覚悟が違いますね。今後スタッフが増える予定なんですが、親御さんが頑張って20歳まで育ててくれた子を預かって育てると思うと、責任重大です。仕事も子育ても疎かにしたくないから、お店のこと、スタッフのこと、子どものことを常に考えています。 子どもはわがままで言うことを聞かない(笑)。だからこそ鍛えられたし、将来この子が働く職場としてここ(CLENN)を見たら、考えたら、どうなんだろう?いいサロンかな?って。そういう目線になると、緊張感と隣り合わせ。そういう意味では、親になったタイミングで独立してよかったです」 ー 今後のビジョンを教えてください 「ビジョンとして『一生通えるサロン、一生働けるサロン』を掲げた以上、ここ(CLENN)だけでは難しいと思うんです。若いスタッフが増えてきたら、その子たちがメインのサロンをつくって。ママ美容師が増えたら、お互いが助け合えるママさんサロンをつくりたい。そんな夢はあるけど、お店づくりが先行するのは違う。いま携わってくれているスタッフが幸せであることが大事です。やっていく中で、ママ美容師ならではの価値観が活かされるときがくると思うから、そう信じて続けます」 最後に「デビューも独立も、みんなより遅かったけど、決めたらできます。できました。周りと比べないのが一番」と、弓さん。何事も挑戦することに年齢は関係ないと、教えてもらいました。また、ママ美容師ならではのお話をたくさんありがとうございました!次回の物語をお楽しみに。 <SALON DATA> CLENN/クレン 愛知県名古屋市中区千代田3丁目11−2 シャトー鶴舞 2F Instagram : @clenn.official
わたしの独立物語 【snuw 福山 祥太さんの場合】
憧れの独立、開業。ヘアサロンの数だけ、その裏側には様々なストーリーが秘められているもの。 今回は名古屋・伏見エリアで2023年5月にオープンしたヘアサロン「snuw」の代表、 福山 祥太さんの独立ストーリーに迫っていきます。 教えてくれたのは… snuw 代表 福山 祥太さん 中日美容専門学校卒業後、名古屋の大手美容室に入社。フリーランスへの転身を機にSNS発信に力を入れ始め、半年で1万人のフォロワーを獲得。「snuw」オープン直後「カミカリスマ2023 Greaty∞ カット部門」受賞したほかコンテスト受賞歴多数。 Instagram : @snuw_fukuyama ー いつごろから独立を視野に入れ始めましたか? 「スタイリストになる前は、とにかく早くデビューしたい一心でした。デビューが見えてきたタイミングで、今後どんなスタイリストになりたいかを考えるようになりましたね。もっとこういう空間(サロン)を作りたい、という思いが芽生え始めて退職しました。お店を持つには資金もスタッフも必要。そのために、まずはフリーランスになって独立開業準備をしようと、人生プランを立てました」 ー フリーランスになってから、どんな変化がありましたか? 「時間の制約がない分、作品撮りに注力して、美容師さんに注目してもらえるように、ヘアスタイルのビフォーとアフター、どちらも投稿するようにしていました。それだけでは…と思って、積極的にコンテストにも参加するようにもなりました」 ー コンテストの経験を通して得たことは? 「数ヶ月間、一人のモデルさんと向き合って、本気で悩んで準備します。骨格や顔のパーツなどを見て、黄金比率になるように『似合わせ』を考えたり、その人自身の髪のお悩みやライフスタイルも聞いたりコミュニケーションを取る中で、ふとした表情とか話し方からも汲み取るように意識しています。そういった経験を重ねることで、日々のサロンワークでも幅広い提案ができるようになって、強みになっています」 ー snuw(スニュウ)が大事にしていることは? 「コンセプトは『新しい自分に出会う場所』。おしゃれになりたい、可愛くなりたい、という人は多いですが、どうしたらいいかわからない方も多い。一人ひとりの魅力を最大限に引き出せるように提案します」 ー 内装デザインでこだわったポイントは? 「『DREAM PLUS』でグランプリを受賞して、パリコレのランウェイやバックステージに招待していただいたのが、このサロンがオープンする2ヶ月前くらいのことで。その時に現地で目に入った建物がクリームイエローで可愛かったんです。そこから着想を得て、素材は洞窟っぽい質感に。曲線を多く取り入れることで“女性らしさ”を感じるテイストにしました」 ー 実際にオープンしてみてどうですか? 「スタッフのみんなと高め合えて、日々わくわくしています。朝礼の時間に共有する僕のノウハウをそれぞれが自分なりに落とし込んで、お客様に提案している姿。そして、その仕上がりを見てお客様が喜ぶ姿。数字でいうとお客様の人数。どれもみんなの成長ですし、それが僕のやりがいになっています」 ー 今後のビジョンを教えてください 「僕が先陣を切って、背中を見せることでチームを鼓舞していくという1年でしたが、2年目はいままで以上にみんなと一緒にサロンを作っていきたいです。スタッフのやりたいことをなるべく叶えてあげたい。僕からはそれぞれのいいところを見つけて、伸ばしていけるように伝えていけたらなと思っています」 会社員からフリーランス、そして独立。これまでにさまざまな働き方をご経験された福山さんは、志が高く、行動力のある人です。努力の積み重ねが大事だと、教わりました。また次回の物語をお楽しみに。 <SALON DATA> snuw/スニュウ 名古屋市中区栄1-6-1 C-ForestⅦ 2A Instagram : @snuw.hairsalon
New sense 新しいカタチで魅せる美容室 【pif編】
ヘアカットやヘアケアをするだけではなく、他の美容室では味わえない“コト”を提供する美容室を紹介していくこちらの企画。 今回登場するのは、名古屋駅より地下鉄で5分の本陣にある美容室『pif』。こちらではティースタンド&フレグランスショップ『meture』を併設し、心が潤うライフスタイルを提案しています。 このサロンは吉田さんご夫婦で経営しています。旦那さんの吉田昌弘さんが名古屋市内のサロン3店舗を経て独立。ただ髪を切るのではなく、心を落ち着けるリトリートサロンになるようにと空間づくりにはこだわったのだとか。 「emiさんのこれまでの経験を活かせることで、お客様に内側からもきれいになってもらうには…と考えて、ハーブティースタンドを始めました」と、吉田さん。 奥さんのemiさんは、過去にナチュラル・オーガニックコスメを扱うお店での販売経験があり、そこで身につけた知識を活かして『meture』のディレクターを務めているそう。 「『meture』をきっかけに香りを作ることにも興味を持つようになって、フレグランスをスタートさせました。ハーブティーと香りは、つくる工程が似ているんですよね」と、emiさん。 エントランスには、ご自身で調香したオリジナルフレグランスやご夫婦でセレクトした香りなど、贈り物にぴったりな商品も並びます。さらに2階では、世界にたった1つだけのフレグランスを作る調香体験も可能(※予約制)。目の前に香りのグラスが並んでいく、まるでレストランのコース料理のようなスタイルを楽しめるんです…! オープンから2年経った今。これまでを振り返って「“心が潤う選択を”がテーマ。その軸を大切に『やってみよう』の精神でやってきました。2人で見つけた“好き”と真摯に向き合いたい」と、吉田さん。近い将来、香りの良いオリジナルのヘアケアラインを作りたいという構想もあるそう。 吉田さんご夫妻がお店を続けていく中で“好き”を見つけたように、あなたもこの場所で“好き”と思える出会いがあるかも。心が潤う体験が待っています。 pif ディレクター 吉田昌弘 Instagram : @pif_yoshida meture ディレクター・調香師 emi Instagram :@_em_0327 <SALON DATA> pif/ピフ 愛知県名古屋市中村区本陣通3丁目53−6 Instagram : @pif_nagoya