
つづける、ということ。~あの人の、辞めるのやめた話~ #01「Labyrinth」代表 西尾隆介さん【前編】
あなたは今の仕事を辞めたいと思ったことがありますか? それでも辞めなかったのはなぜですか? そんなシンプルな疑問を、さまざまな職業人にぶつけてみました。 今まさに辞めようかどうか迷っているすべての方へ。 あの人の辞めるのやめた話から、つづけることの意味が見えてくるかも。 #01は、ヘアサロン「Labyrinth」代表 西尾隆介さんのお話を、全3回(前編・中編・後編)にわたってお届けします。波乱万丈の若手~中堅時代を乗り越え、今改めて思うこと、これから目指すものとは? まずは、厳しい時代を生き抜いた20代を振り返る【前編】です。 ※この記事は2023年4月公開時点の内容です。 >>続きを読む。 【中編】はコチラ。 【後編】はコチラ。 <今回の辞めるのやめた人> ヘアサロン「Labyrinth」代表 西尾隆介さん 1982年生まれ、高知県出身。2003年にNRB日本理容美容専門学校卒業後、大阪府内のヘアサロン勤務を経て2012年に独立、大阪・心斎橋に「Labyrinth」をオープン。現在は同店に加え、大阪・寝屋川に「Labyrinth yume」「Labyrinth noble」と、鳥取・米子にヘアカラー専門店「Kirei Yonago」を展開。また、2020年にヘアケアブランド「labyness」を立ち上げ、オリジナルヘアケア製品の開発・販売をスタートさせた。 https://labyrinth-hair.com/ @nishioryusuke 週1で人が辞める、サバイバルなアシスタントライフ。 ―まず美容師を目指したのはいつ頃、どのようなきっかけで? とにかく早く高知から都会に出たいと思っていた高校生の時、友人の兄さんが美容師を目指していると聞いて、自分もそうしようと。髪を触ることやオシャレが好きなわけでもないダサい田舎者でしたが、なんとなく美容師のカッコ良いイメージに惹かれて大阪の美容専門学校に進学しました。ちなみに、ちょうど進路を決めた直後にテレビドラマ「ビューティフルライフ」が放送されて、美容師人気が高まるタイミングでもありました。 ―みんながキムタク演じる美容師に憧れた時代ですね。最初に勤めたヘアサロンはどんな所でしたか? 大阪の中心地にある300坪ぐらいの大箱サロンです。1日170人程のお客様が来店されて、2時間待ちも珍しくない状態。あまりの忙しさに、1週間に一人のペースでアシスタントが辞めるんですよ。でもまたすぐに新人が入ってくるっていう……。そんな中で僕は閉店の23時まで働いて、それから24時まで掃除をした後、深夜3~4時までレッスンという日々。店に寝泊まりすることも多かったです。今思い出しても一番しんどい時期で、もう絶対にあの頃には戻りたくないっ!! ▲当時のヤバい働き方について共感する同世代の我々 ―時代を感じますね。当時はどの業界も少なからずそういうムードだった気がします。そんな過酷な環境で、なぜ西尾さんは頑張れたのですか? やっぱり先輩のスタイリストがめっちゃカッコ良く見えたからです。今は月の売り上げが100万いけば良いほうですが、当時100万はスタートライン。300万、400万、500万なんてスタイリストも珍しくなくて、自分もそうなりたい!という思い、ただそれだけです。 ―身近に目標となるスゴイ人がいたのがモチベーションになったと。何としてもそのレベルまで行きつこうと? そうです。でも、結局は辞めちゃうんですよ、僕。人間関係がしんどくなって、1年半後ぐらいに「もう無理!」って。 巻きで修了、爆速スタイリストデビュー&店長昇格。 ―新卒で入ったサロンをドロップアウトして、次に目指したのは? 大阪でも郊外のヘアサロンです。美容師が嫌になったわけではないので、京橋のサロンに就職しました。そこでは同僚たちに負けたくない一心で、いち早くスタイリストデビューして、誰よりも売り上げを上げたい! という思いが強かったです。結果としては入社半年後、21歳でデビューしました。 ―周りに比べるとスピード出世でしょうか? そうですね。既定のカリキュラムを無理やり終わらせて急いでデビューしたような印象でした。そしたら、デビューして3か月後に先輩方がみんな辞めてしまって。当時は美容室の開業ラッシュで、オープニングスタッフとして寄せ集めの美容師たちが2年ぐらい経ったら辞めてまた次へという流れがあり、ちょうどそのタイミングだったんです。 ―急に自分が引っ張っていかなければならなくなったと。 はい。そのまま22歳で店長になりました。そのうち20歳や18歳の新人も入ってきて、若い世代で回している店になって。今思えば色々とめちゃくちゃだった気がします。よくあれで乗り切れたなと。 ―その頃は辞めたいと考える余裕もなかったですか? なかったです。ただ、売り上げを上げたい! という思いはずっとあったので、当時唯一の情報源だった美容業界誌の「200万上げるには」「指名100人いくには」みたいな特集を毎号欠かさず読みながら、毎日ひたすら働く。いただくご予約は可能な限り全てお受けしていました。そしたら半年後には指名100人は超えるようになり、店内にサロン台が10席ある中、7席は僕のカット待ちのお客様という状態もありました。 ―あっという間に人気スタイリストじゃないですか! いや。まだまだ未熟だったのに、何とかこなす中でできるようになった部分が大きかったです。今考えれば、あの時すごく色々な方に犠牲になってもらって。よく付き合っていただけたなと思います。 ▲西尾さんの一生懸命さが皆さんを惹きつけたのだと思います ―やるしかない状況に追い込まれたことでグンと成長されたんですね。売り上げが立つようになってからは、モチベーションの変化はありましたか? それが、売り上げが上がればその延長線上で有名になれると思っていたのに、全然で。有名になって業界誌に取り上げられたりセミナーをやったりしたいと思っていたのですが、このままではその領域には辿り着けないと気づきました。そこから売り込みに力を入れるようになったんです。 苦節7年、地道な売り込みの果てに。 ―売り込みというのは、どういうことをされたのですか? 美容業界誌に載りたくて作品を持ち込みました。毎月作品をつくって、プロのカメラマンに撮影してもらって、それを東京の出版社に持参するんです。雑誌の一番後ろのページに出版社の電話番号が書いてあるので、そこに電話して「持ち込みさせてください」とお願いして行っていました。 ―今ならまずインスタで発信するんでしょうけど、当時はそうですよね。しかも、すぐには採用してもらえないイメージです。 そうですね。持ち込んで、フィードバックをいただいて、悪い部分を修正してまた翌月持って行くという繰り返し。結局ニューカマーとして初めて掲載してもらうまでに7年かかりました。 ▲またサラッとスゴイことを…… ―7年!? どこかで心が折れそうなものですが。 僕はつらいよりも、有名になりたい! という我のほうが大きかったです。じゃないと、持ち込みなんて絶対にできない。就職の面接よりはるかに緊張しますから。しかも悪い部分を指摘してもらえるならまだ良くて、可もなく不可もなくとか、コメントなしとかもあって。何度もへこみながら、それでも通い続けました。毎月評価していただくことで、普段のサロンワークも変わりましたね。 ―と言うと? カット、カラー、仕上げの各工程でセンスが磨かれましたし、時代とずれていないか、モデルに似合っているか、オリジナリティが出ているかを常に考えながら、形にできるようになりました。サロンワークだけやっていたら、そういった大事な部分に気づけなかったかもしれません。 ―編集部からのアドバイスに加えて、何か勉強もされたのですか? 目標とするスタイリストの方がいて、最初はその方のオマージュから始めました。サロンを2店舗経営しながら雑誌の表紙のスタイリングなどもされている方で、いつも意識していましたね。その方にどうやったら近づけるか真似しながら探って、近づきすぎて真似ばっかりになっているなと気づいたら、しばらく見るのをやめての繰り返しで。少しずつ個性を出せるようになったと思います。 こうして、周りの美容師の離職ラッシュには見向きもせず、我が道を突き進み目標を叶えていった西尾さん。怒涛の20代が過ぎ、いよいよ30歳で独立を果たします。しかし、そこからはオーナーとして苦悩の日々。スタッフたちの離職を食い止めるために、西尾さんが起こした働き方改革とは? 次回【中編】へ続きます。

AM-YU編集と迷える美容女子たちで送る Girls Talk Night
女子が集えば、やっぱり出てくる美容の話。昔はコスメ一択で盛り上がっていたのが、アラサーになってからはあちらこちらで気になることが増えてきたおかげで、最近ではもっぱらスキンケアの話題で持ちきり。AM-YU編集Cと共に今宵集うのは、美容初心者と美容ヲタクという両極端なふたり。どんな会話が飛び出すのでしょう。(この記事は2023年3月掲載時点での内容です) A子(30歳):美容ヲタクでこの手の会話は語り出すと止まらない。結婚前は某美容整形外科で勤務していた。2児の母。 B美(30歳):3人の子育てと仕事を日々こなすスーパー母ちゃん。美容系の話はあまりわからないが、気にはなることが多い。 編集C(30歳):AM-YU編集部。仕事のおかげで色々詳しくなったが、本人のズボラな性格のおかげでただ知っているだけの人。 B美:そういえば、最近顔のシミがめっちゃ気になる! 編集C : わかる〜。韓国にシミ取りしに行きたいもん。 A子:シミ取りするんだったら日焼け厳禁やから冬が良いよ。紫外線が一番少ない時期しないと!取ったはずのシミが濃くなることもあるくらいだし。 B美:そうなん! じゃあ今しなきゃ! A子:シミ取りするならね。てかさ、ダーマペンって知ってる? 編集C : 知ってる! すごい細い針であえて肌傷つけて回復力高める…ってやつ? 私ニキビ跡ヒドいからやってみたかったやつ!でもやったことある友達が顔すごい赤くなっててそれが痛そうでまだ手を出せてないわ…。 B美:なにそれ!? めっちゃ痛そう! A子:そうそう。でも、今そのダーマペンを家で出来るっていう美顔器があって。それ、私ついに買いました(笑)。 編集C : 今そんなのあるの!どういうこと!? A子:韓国のスキンケアブランドの「MEDICUBE」ってあるんだけど、「ゼロ毛穴パッド2.0」ってやつが有名かな。そこから出てる美顔器で。針もないからダーマペンみたいに肌を傷つけるケアではないし、さっき言ってた顔が赤くなるようなダウンタイムも無いのよ。そこがネックでやりたくても出来へん人たちが多いからって韓国の医師監修で作られたんだって。 B美:すごいけど、やっぱ気になるところは値段かな。 A子:えっとね、Qoo10で半額になってるので45,000円が20,000円ちょっとになりますね。さーらーにー! 今ちょうどクーポン付いてましたのでなんと19,000円!!お買い得!(※値段は変動している可能性がありますので悪しからず!)こうやってプレゼンしてたらなんと(3人とも共通の)友達、買いました! B美:乗せられて買ってるの面白い(笑)。 A子:いや、でも。これほんまにすごいのよ。さすがに私だけやって良い言ってもあんま良くないかなと思って、まだ10代の妹に試させて。私たちみたいなアラサーはすぐ効果が出るんじゃなくて、どっちかというと次の日とかその次の日の調子がいいんだけど、10代はやっぱりすごい。その日から肌トーンアップしてた。化粧水の入り方とか全然違ったし。 編集C : すごいな。まじで10代の肌っていいなあ。これからの年齢ってやっぱりお手入れしていかないとだね、私たち。 A子:30代からはスキンケアをしたか、してなかったかの差がすごい出てくるらしいから絶対やった方がいいよ。何もせずキレイっていうのは無い!昔はお風呂上がりにボディークリームなんて塗らなくて良かったのに、今塗らなかったら、乾燥でメロンみたいになるもん。やから最近ちゃんとするようになった! B美:わかるわかる。踵とかも乾燥がひどくなったら割れたりするもんね。だから靴下とか履く前にワセリン塗るようにしてる。 編集C : 結局ワセリンってめっちゃ優秀よね。全身に使えるし、私はよくリップで使ってる。しかも安いし。高くていいモノは色々あるけど、結局安くて使い勝手がいいのものが一番。 B美:続けて使うだけでお金ってかかるもんね。 A子:年齢が出るって言うたら髪の毛もそうよね。 編集C : まじでそれ。髪の毛こそケアめっちゃ大事やと思ってる。 B美:何?髪の毛って大事? A子:本当に大事! 髪の毛のツヤ感がなくてパサつきひどい人とかどうしても老けて見られてしまう。見た目にかなり影響あると思うよ。それこそ髪の乾燥とか命取り。 B美:そうなの?全然気にしたことなかった。どんな髪がいいの? A子・編集C:ツヤがある髪かな。 B美:(笑)。じゃあ2人は何使ってるの? 編集C : まあB美は髪キレイだし。まだ大丈夫でしょ。私はやっぱり美容師さんと関わる機会も多いから話はよく聞いていて、シャンプーとトリートメントは気にしてる。今は「COTA(コタ)」っていうサロン専売品のモノを使ってるかな。髪の乾燥が気になってた時にオススメしてもらったんだよね。髪も良く染めるからどうしても乾燥しちゃって。 B美:サロン専売品って美容室だけでしか買えないの? 編集C : 最近はモノによってはドンキとか薬局でも売ってるらしいけど・・・。私はヘアサロンで買ってるよ。 B美:そういうところでも売ってるんだ! てか、シャンプーとかコンディショナーとか今まで気にしたことなかった。 編集C : 私も今まで全然気にしてこなかったけど、美容師の友達にそれで1回熱弁されて。それからちょっと気を遣うようになったかなー。そういえば最近韓国のシャンプーとかが良いって聞くから気になってるんだけど。 A子:あ、私使ってたで。「KUNDAL」ってやつ。あれ結構良かった。ノンシリコンで、オーガニック系なのに、サラサラになるし、匂いも色々あったし、そんなに高くない!結構口コミも良かった。 編集C : そうなんだ! やっぱり良いんだ。私の好きなアイドルともコラボしてるんだよねー。買ってみようかな(笑)。 B美:出た。推し(笑)。 でもそんなに高くなくて良いなら欲しいかも。シャンプーとかトリートメントって毎日使うものだから、そんなに高いもの手を出しにくいし。 B美:全然知らないことが多かったけど、今日ですごく勉強になったわ!編集C : 途中、ネットショッピング聞いてるみたいだったけどね(笑)。 A子:(笑)。でもほんとにさっきも言ったけど、これからは下がる一方だから、まじで日々のケア大事になってくると思う。もっと美意識上げて頑張りたい! B美:すごいな、見習います! ________________ アラサー女子たちによるリアルな美容談義いかがでしたか? やっぱりこれからは日々のケアやっぱり怠ってはいけないな…と気を引き締めていこうと思えた夜でした。肌も髪もキレイに保ちたいものですね!それではまたお会いできる日まで!
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MagSafeで簡単に着脱ができるスマホ用カメラグリップは、スマホ撮影が多い美容師さんにとっては必須アイテムではないでしょうか。

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外出先などでApple Watchを充電したいときに便利な約4cmの小型チャージャー。バッグに忍ばせておけば「充電を忘れた!」なんて時も安心です。

coyaからお届けする、美髪を保つためのヘアケアアイテム3選
大阪・谷町エリアにある隠れ家的ヘアサロン「coya」に、今回は美髪に近づくためのヘアケアアイテムを3つご紹介していただきました。夏に蓄積したダメージに乾燥など、色々と気になるこの季節には必見のラインナップとなっています! ▼今回教えてくれたヘアサロン coya / コヤ 大阪・谷町六丁目にある、長屋の古民家を改築した美容室。山小屋のような雰囲気で都会の中とは思えないほどゆったりとした時間が流れている、大人の隠れ家的ヘアサロン。 1.LISARCH / エブリシングオイル ¥3520 ■salon comment 髪の保湿と毛先の束感を与えてくれるオーガニックオイル。乾燥や紫外線からも髪を守ってくれる上に、自然な仕上がりで潤いを保ったまま1日キープしてくれるところがオススメポイントです。スタイリング剤としての役割だけではなく、顔、身体、爪、全ての素肌に対してのお手入れが可能。ゼラニウムをメインにした爽やかで落ち着きのある香りも◎。 2.LISARCH / ヘアソルベ ¥2530 ■salon comment シャーベットのようなテクスチャーで、手の上の温度で優しく溶けるバーム。保湿効果の高い天然由来成分の植物油と油脂だけで作られており、日本人特有の乾燥毛にパサつきを抑えてくれて、ツヤと束感を与えてくれます。馴染みが良いのでサラッとした質感ながら、ウェットな束感も演出。ちなみに香りは3パターンで展開されているアイテムとなっています。 3.Aujua / アクアヴィアセラム ¥2860 ■salon comment クセによるうねりで常に髪がまとまらずに悩んでいる方には、こちらをオススメしています。このセラムは髪の毛のクセ特有の水分の偏りに着目されており、使用していると均一な水分状態へと整えて、扱いやすさを叶えてくれるという優れものなんです。湿気が多くなってしまう雨の日に使うのも良いですね。 以上、coyaがオススメするヘアケアアイテム3選でした。自分に合いそうなサロン専売品は見つかりましたでしょうか? 髪は美意識の第一歩。しっかりとケアをして美髪をキープしましょう! <SALON DATA> coya / コヤ 大阪市中央区内久宝寺町2-7-13 URL : https://www.coyatani5.com/