howほっしーさんの美容道
美容師を続けていれば、その仕事をするうえで、大切にしていることやポリシーのようなものがきっとあるはず。ここでは、人気スタイリストに美容師という職にまつわる質問をあれこれ投げかけて、その人の美容道を探ってみたいと思います。今回は、『how(ハウ)』のほっしーさんです。 ≫how ほっしーさんの動画も公開中!「how ほっしーさん直伝!ボブ徹底解説!」 美容師を目指したきっかけは? 「小学生の時、当時担当してくれていた美容師さんに憧れたからです。その美容師さんに服をいただいたり。小学校3年生の頃の話なので、自分でアメリカ村に服を買いに行くことがなかったので、身近にオシャレと感じる場所が美容室でした。そこからは、美容師になるということしか考えていなかったですね」 得意な技術は? 「カットです。カットが唯一、料金をプラスせずにヘアスタイルを変えることができると思っています。例えば、カラーだとダメージレスにしようとすると、良い薬剤を選ぶことでどうしてもプラス料金がかかってしまうんです。でも、カットに関しては自分の腕だけが勝負ということもあり、こだわりたいと思っています。それと、デザイン的な似合わせというところも、美容師の個々の色が出てくるポイントだと思っているので、カットは自分らしさが一番出しやすいと考えています」 施術するうえでこだわっていることは? 「再現性と持ちのよさ、お客様のライフスタイルに負荷のかからないことを心がけています。美容室ではなく家でもできる再現性という部分を大切にしていますし、髪を切ってから、ある程度時間が経ってもまとまりやすいデザインにするようにしています。ちなみに、カットは技術というよりは、どれだけ1人のお客様に対して想いやれるかということが、カットの上手さではないかという考え方です」 美容師をやっていてよかったことは? 「ずっと学べることです。いろんなお客様と出会えて自分の知らない世界の話や物事を知れることです。美容師という仕事を第一でやっていますが、違う仕事にも興味があるので、いろんな話を聞けるのは美容師だからこそできることだと思います。それは、人生においてもよかったことですね」 技術以外で身についたスキルは? 「カメラです。カメラをやりだしたのは、5-6年前くらいからで、ハマったきっかけは、単純にガジェットが好きだったことです。仕事でも撮影することが多いので、それも相まって好きになりました」 美容師としての自分のこだわり、自分らしさとは? 「先ほども言いましたが、再現性と簡単に扱える髪の毛、頑張らなくていいヘアスタイル作りです。人によって髪の毛に対してかけれる時間は違うと思っています。お子さんがいたり、朝が忙しい人でも最低限の時間で簡単におしゃれになれるようなヘアスタイルを提案できれば一番いいかなと考えていて、お店でよく提案しているのがボブになります」 なぜボブにこだわっているのか? 「今の時代のライフスタイルに1番適していると思っていて、忙しく時間がない中でもおしゃれが成り立つボブを作るためです。ヘアスタイルとして扱いやすいところも兼ね備えているので、ニーズが幅広いボブをよく提案しています。仕上がった時のデザイン性や質感にもこだわっています」 その他で注目しているヘアスタイルは? 「パーマの多様性に魅力を感じています。それこそ、ボブに飽きた人たちに提案できるくらいのパーマで、そのパーマも元のストレートにすぐ戻れるくらいのパーマがよいと思っています」 トレンドの情報源は? 「ピンタレストや外国の方のSNS、最近は中国版Instagramの小紅書(レッド)などもチェックしています。小紅書は、中国とか韓国の美容師さんの投稿もあって、日本とは全然違う発想のスタイルとかがあり、アイデアを得る部分で活用しています」 ほっしーさんの美容道を探るインタビューはいかがでしたでしょうか? 美容師になったきっかけがおしゃれへの憧れで、別記事の1週間コーデにも登場してもらったくらいおしゃれなほっしーさん。カットは想いやりと教えてくれましたが、センスフルな方だからこそできるカット術でもあると、実際のカットを拝見して感じました。 ≫続いて「how ほっしーさん直伝!ボブ徹底解説!」動画を見る ほっしー how オーナー Instagram:@hosshiimo 経歴:ヴェールルージュ美容専門学校。大阪市内のヘアサロンを2店舗勤めた後、昨年に自身のヘアサロン『how』をオープンさせる。 <SALON DATA> how/ハウ HP:how-hair.com Instagram:@how.hair
birth by happiness銀納さんの美容道
美容師を続けていれば、その仕事をするうえで、大切にしていることやポリシーのようなものがきっとあるはず。ここでは、人気スタイリストに美容師という職にまつわる質問をあれこれ投げかけて、その人の美容道を探ってみたいと思います。今回は、東京のヘアサロンを経て地元・奈良で『birth by happiness(バース バイ ハピネス)』を営む銀納さんです。 美容師を目指したきっかけは? 「高校生の時から髪をセットするのが好きで、髪自体に興味はありました。それで、当時付き合っていた彼女が美容師になりたいと言ったので、一緒に美容師を目指すのもよいと思ったのがきっかけですね」 得意な技術は? 「メンズのパーマです。波巻きパーマが特に得意で、ツイストパーマやスパイラルパーマといった無造作に動くパーマには自信があります」 施術するうえでこだわっていることは? 「お客様のなりたいイメージに極力近づけて、似合わせることですね。お客様がお店に来る前からなりたい髪型を決めて来られるんで、その髪型に近づけるようにします。似合わなかったとしても、似合うようにアレンジしながら極力近づけるようにはしています。でも、そのなりたい髪型に長さが足りなかったり物理的に難しいときは、伸びる時期を想定して、それに向けての髪型を提案したりはします」 美容師をやっていてよかったことは? 「僕と出会えて良かったと言ってくれるお客様がいることが、やりがいでもあり、よかったと思えますね。高校を卒業したタイミングでヘアスタイルに興味を持ち出すお客様が増えるんですが、そのきっかけを作れる瞬間とか興味を持ってくれたことに喜びを感じます。やはり、高校時代は校則もあるのでパーマなど、ずっと我慢しているのを見てきたので、卒業して念願のパーマをかけた時は自分のことのように嬉しく思えます」 技術以外で身についたスキルは? 「集客のやり方です。僕が東京にいたときに、先輩たちがInstagramを使ってすごい集客をしていました。それまではInstagramで集客ができることなんて知らなくて、業界雑誌に頼らずにSNSだけで集客できることに可能性を感じましたね。その先輩たちにノウハウを教えていただき、僕もそこから力を入れるようになりました。最初はいろんなヘアスタイルを投稿し、どれに反応が良いのかというのを分析します。それと、地域を入れることも重要です。それで、パーマへの反応がよかったらどんなパーマがよいのかと絞っていきます。それを根気よく続けていくと集客できるようになりました」 美容師としての自分のこだわり、自分らしさとは? 「先ほどの言葉と被りますが、お客様に提案するのはもちろんですが、そのお客様のなりたい髪型に近づけることです。それこそ僕が高校生くらいのときに、なりたい髪型の写真を持って美容室に行っていましたが、希望の髪型通りにしてもらえた記憶がなくて(笑)。そんなことが経験としてあるので、そんな想いをお客様にさせたくないので極力近づけるようにしています。高校時代の自分が今の自分に出会えたらよかったと思えるような美容師になりたいと、美容師になる前から思っていました。東京に行ったのもメンズのヘアスタイルを学びたかったというのがあります。当時はメンズ専門の美容室が東京にしかなかったのでやむを得ずという感じで。できるのであれば、ずっと奈良でやりたかったです」 メンズ専門の美容室にした理由とは? 「自分が男でカッコよくなりたいという気持ちが共感しやすいからです。逆に女性のかわいいという感覚がわからないので(笑)。やはり男性の髪を切っているときが楽しくて、そのことを美容師になった1年目で気づいたんです。でも、当時はメンズ専門の美容室は奈良にはなく、先輩たちにも否定されたんですが、その悔しさもあって絶対に奈良でメンズ専門の美容室をやると決めました」 メンズカットをする上で特にこだわっていることは? 「誰にかっこいいと思われたいか、ということです。切ることに対して少なからず理由があると思っていて、誰にかっこよく思われたいかで切り方も変わります。例えば、彼女から思われたいのであれば、その彼女がどういう男性をかっこいいと思っているのか、わかりやすく芸能人のタイプとかも聞き出したりしますね。その辺の気持ちは極力聞いて再現出来るように意識しています。それと、メンズならではの髪型のこだわりがありまして、例えば、刈り上げのミリ数とか。そういった部分もメンズ専門店だからこそできる部分だと思います」 銀納さんの美容道を探るインタビューはいかがでしたでしょうか? メンズのヘアスタイルにおもしろさを見い出し、愛する地元でメンズ専門店を構えた程の熱量には関心させられました。そして、SNSを駆使した集客術にも現代進行形の美容師さんの姿がみえました。 そんな銀納さんに、動画でもメンズカットを徹底解説いただきましたので、是非チェックしてください! 【銀納さんのメンズカット徹底解説動画】はコチラ 銀納宇宏 birth by happiness 代表 Instagram:@gin_0129 経歴:大阪ヴェルエベル美容専門学校卒業。地元・奈良のヘアサロンに就職した後、メンズのヘアカットを学びに都内の有名メンズヘアサロンに就職。その後、奈良のヘアサロンに再就職し、メンズ専門のヘアサロンを立ち上げる。 <SALON DATA> birth by happiness/バース バイ ハピネス HP:www.hairmake-happiness.com Instagram:@mens_salon_birth
#4 ヘア・サロン夢屋 オーナー 夢 夢子さんの美容道
『美容道』。それは美容師人生を歩んでいく中で、それぞれが理想を追い求めて突き進んでいく道のこと。そんな険しくも輝かしい道を歩み続ける方々を招いて、パーソナルな部分を紐解きながら各々の美容道に迫っていくというこの企画。第4回目となる今回は、サロン名からもお名前からも強烈な個性を放つこの方の登場です。自身が好きなものが明確で、その世界観を落とし込んだヘアサロン。掘り下げていくと、揺るぎない信念には愛とリスペクトが詰まっていました。 ー本日はお忙しい中ありがとうございます。まずは、こちらから投げかける単語から連想するものをファーストインスピレーションでお答えください。その後、それぞれの回答の理由を教えてください。 ー学生時代 「はるか昔」 「もうほぼ何も思い浮かばないです。今で精一杯というか、今これからのほうが興味あるっていうか」 ーファッション 「原色」 「好き嫌いははっきりしています。イメージは、やっぱり1960年代とか1970年代。はっきりした色が好きで着ることが多いですね。グレーとか1回も着たことないです。グレーに関しては。着たいですけど白もあんまり…。ピンクとか紫も、甘くはなくてはっきりした色。サイケデリックな感じですね。70年代はずっと好きな時代で、はじめはベルボトムとか柄シャツ、チューリップハットっていうファションからで。活気のある時代というか、模様やバランスに惹かれます」 ー推し 「宇野 亞喜良さん」 「永遠の推しですね。19歳とか20歳のときに友達に教えてもらって知ったイラストレーターさん。60年代~70年代の、寺山修司の本とか天井桟敷という劇団のポスターを描いていて、怪しげで、セクシーで、サイケデリック。魅力はやっぱり顔。あと、髪型も」 ーSNS 「現代」 「それしかないくらいじゃないですか。SNSをやりはじめた時からお店のアカウントでやっているので、個人的な付き合いはないですね。本当に大人になってから(SNSが)現れてよかったと思います。日が経つのが早すぎて、旅行行った時に上げようと思うんですけど、「あれっもう1ヶ月くらい経ってる!」って、なんか熱が冷めてしまって…。遅いっていうか、ぼんやりしてる(笑)。主流がどこにあるかわからないですが、SNSは10代20代の方がメインでやっているものだと思うし、自分がそのメインにいるとも思ってないですし。ただやってるって感じです」 ー欲しいもの 「広さ」 「家も店も、もっと広さが欲しいなと思います。物が多くて…本とか雑誌、漫画の類、食器もですね。お店も家と一緒で美容と関係ないものが増えてきてるんで、もうちょっとすっきりさせたい。でも、減らしたいのにリサイクルショップ巡りをしちゃったりして。そこで安く売られてたりすると「私が買わな捨てられるんかな」って、つい買ってしまうというか。その繰り返し。ものを捨てることが本当になくて、服も古着で買ってるんですけど、少々脇が破れたくらいじゃ捨てられなくて、せめて人にあげるとかですね。古着で買ったボロボロのTシャツでコンビニ行ったら乳首透けてたってこともありました。もう二度と出会えないと思うと、レアなものじゃなくても、捨てられないんです」 ー恋愛 「片思い」 「恋愛の醍醐味といえば片思いかなって。ちなみに、追いたいほうです。結構アピールはしますね」 ー大阪 「万博」 「1970年の万博ですね。岡本太郎の。あの万博が好きで。人間洗濯機とか太陽の塔もそうですけど、あの頃見てた未来みたいな、手塚治虫の未来都市みたいな。今の(2025年の万博)は、ちょっと現実的すぎる感じじゃないですか。デザインとかも当時の丸みのある感じがいい」 ー夢 「飛びたい」 「そうですね。もう言葉通り、飛びたい。スカイダイビングとか、やってみたいなって。鳥になりたいとかではなくて、海に潜るとか早く走るとかは興味なくて、飛びたい。飛行機もそうですし…バンジージャンプも何回かしました。でも海のやつで、足からめっちゃ空気出て飛ぶやつあるじゃないですか。あれはやってみたいですね」 ー美容師 「ナイスヘアの共犯者」 「これ、うちのキャッチフレーズになっているんで、そうなっちゃいますね。私の美容師としてのスタンスは、自分の好みのヘアをするよりは、提案はするけどその人がしたい髪型を一番よくするってことで。「共犯者」って、脇役というか。髪型が変わると気分が変わる、気持ちが良くなると思うので、そういう意味では少しはお客さんの生活の役に立っているのかなって思います」 言葉ひとつひとつがおもしろく、そして奥深くもある夢子さん。もっと話が聞きたくなるインタビューの全貌は、ぜひ動画でチェックしてみてください! #4 ヘア・サロン夢屋 夢 夢子さん Instagram : @yume_yumeko <SALON DATA> ヘア・サロン夢屋 大阪市中央区東心斎橋1-14-19 三河ビル4F tel : 06-4963-9769 http://newyumeya.com/ Instagram : @newyumeya
#2 LIM スタイリスト TAICHIROさんの美容道
『美容道』。それは美容師人生を歩んでいく中で、それぞれが理想を追い求めて突き進んでいく道のこと。そんな険しい道を前向きに歩み続ける方々を招いて、パーソナルな部分を紐解きながら各々の美容道に迫っていくというこの企画。第2回目となる今回は、大阪や東京だけでなく、海外にも展開している大手ヘアサロン「LIM」の旗艦店でショップマネージャー兼トップスタイリストを務めるTAICHIROさんに登場していただきます。個々に似合わせるヘアスタイルを得意とし、遠方からもわざわざ足を運ぶファンも多いという彼の美容道とは。 LIM スタイリスト TAICHIROさんのインタビュー動画はこちら ー本日はお越しいただきありがとうございます。早速ですが、こちらがお伝えする単語から連想するものをお答えいただき、それぞれ理由を教えてください。 ー学生時代 「オタク」 「僕、最初は漫画家になりたかったんですよ。なのでペンタブとか使って絵をよく描いてました。あとはゲームがすごく好きで、学校が終わってバイトが無い日は家に帰ってすぐにゲーム。そんな学生生活を送っていましたね。でも美容師ってのめり込める人じゃないと続けられないと個人的に思っていて、意外とオタク気質な人は多いんじゃないかな。やっぱり目の前のことに集中するとか、好きなことにのめり込むのっていうのはある意味オタクじゃないですか。そういうのに向いている人が美容師をやっている気がします」 ー推し 「僕のお客様たち」 「僕が担当させていただいているお客様は全員人として可愛いんですよね。さらに僕がスタイルを作ってあげることで、もっと可愛くなって推せるっていう状態。なので僕にとっては全員推しなんです(笑)。自分のエゴとその子の理想が混ざり合ったカオスな部分に感動が生まれるというか、その絶妙なイメージと重なるところを目指して表現することができたら僕っぽさが出るのかなって思うし、お客様もそんなイメージを見て選んでくれる方も多い。それがわざわざ遠方からサロンに通って来てくれる理由の一つなのかなって思います」 ーSNS 「使える手段」 「SNSは出来ることは全部した方が良いって思っていて。だってね、美容師って約53万人いる訳じゃないですか。その中で自分が知っている美容師さんを挙げてくださいって言われた時に、3人以上の名前ってなかなか挙がらない。53万分の3とかですよ。僕の存在を見つけてほしいとか、こういうのにこだわって一生懸命やっているっていうことを発信していかなければ、見つけてもらえない。それなら出来ることは全てやった方が良いのかなって考えて。SNSで発信する時は、自分のエゴが先行しないようにだけは気をつけています。ただの平面の1枚にどれだけの思いを詰め込めるのかが大切なのかなと」 ー今欲しいもの 「美容師力」 「今の美容師って結構全部出来ないとダメなんですよね。技術が上手いかどうかは当たり前じゃないですか。ただ上手いだけじゃやっていけない部分があるから。シビアな数字の面だったりとか経営っていう部分に少し足を踏み入れないといけなかったり、それこそセルフブランディングだったりとか…。全部いるんですよね。これが例えばSNSの無い時代ならヘアというところに集中するだけでも良かったのかもしれない。もちろん違う意味で大変だとは思いますが…。でも現在はSNSをしないといけないような時代。そうなると撮影技術とが動画編集能力とかも必要になってくる。しかもそれを自分で毎日しないといけない。そういうところも踏まえて、美容師にとって必要な力は常に欲しいって思いますね(笑)」 ー恋愛 「思いやり」 「リスペクトし合える、深め合える関係がいいのかな。あくまで僕の恋愛の理想です。人との関わり方とかを学べたりとかするのかなって思うんで、恋愛はした方がいいとは思いますよ。例えばコミュニケーションの中でこういうやりとりをしていたら機嫌が良くなったとか悪くなったとか、悲しい思いをしたら同じようなことを相手にはしないでおこうって気付けるし。そういう意味では勉強になることがたくさん詰まっているのかなって。恋愛をした方が美容師力は上がるんじゃないかなって個人的には思います(笑)」 ー挑戦 「日常」 「僕は常に挑戦するスタンスでいます。自分がこれ以上に無いデザインを完成させたなって思った瞬間に僕はそこで終わってしまう。これでも充分に可愛いとは思うけど今日のMAXはここ。でも明日に作る自分の可愛いは昨日の自分より可愛くないと大前提としてダメ。いつも通りとか言ってしまうと終わりですよね。それ以上も先も無くなってしまう。だから常に自分に挑戦しつつ、周りの美容師さんとか同じサロン以外の美容師さんにも挑戦をしていくという姿勢を大切にしています」 ー美容師 「僕の一部」 「LIMにいたから美容師になれたって感じなんですよね。なのでLIMと美容師という二つの要素が僕というものを構成した。だから僕の一部。LIMという会社の理念とかスタッフの価値観が混ざった結果、こういうスタンスになれましたし、自分が理想とする美容師にもなれたのかなと。元々LIMは第一志望じゃなかったんですよ。でも最初に受けていたサロンで「ここじゃなくても良くない?」って言われて。その時に「確かに」って言ってしまって。自分がなりたい美容師像を改めて考え直した時に出会ったのがLIMだった。そうやって出会ったからこそ余計に思い入れが強いのかもしれません。今のところは別のサロンで働いたり、独立する想像は全くつかないですね」 「美容師である」ということに関して、飽くなき向上心を持って自分の理想をどんどん叶えている、そういった前向きな姿勢がとても素敵でした。気になるインタビューの全貌はぜひ動画でチェックして下さいね! #2 LIM トップスタイリスト TAICHIROさん Instagram : @taichironishikawa <SALON DATA> LIM(リム) 大阪市西区新町1-25-17 フィル・パークHS新町 3F B-2 https://www.lessismore.co.jp/ Instagram : @lim_hairsalon
#1 PARKiiiNG 代表 野田和宏さんの美容道
『美容道』。それは美容師人生を歩んでいく中で、それぞれが理想を追い求めて突き進んでいく道のこと。そんな険しい道を前向きに歩み続ける方々を招いて、パーソナルな部分を紐解きながら各々の美容道に迫っていくというこの企画。記念すべき第1回目は、堀江の「PARKiiiNG」、そして心斎橋で「alu」というヘアサロンの代表を務める野田和宏さんに登場していただきます。2店舗を経営しながらも美容師という枠を越えて、大型野外フェスまで開催した彼の素顔とは。 PARKiiiNG 野田さんのインタビュー動画はこちら ー本日はお越しいただきありがとうございます。早速ですが、こちらがお伝えする単語から連想するものをお答えいただき、それぞれ理由を教えてください。 ー学生時代 「水泳」 小学校から大学生までのトータル12年間やっていました。親が高校の先生なんですけど、大学には進学して欲しいと言われていて。でも自分自身は高校生の時からすでに美容師になりたかったのでかなり葛藤しました。結局その時は美容師の道を選べずに体育大学へ進学したんですけど、在学中に故障してしまって…。それで急に大学の中でする事が無くなっちゃったんですよね。でも大学でスポーツマーケティングっていう勉強をしていて、それにハマったこともあり、大学に通いながら夜間で美容学校にも通って卒業して。遠回りしたけど、最終的には美容師の道へ歩み出しました。 ーヘア 「自己表現」 学生時代は某コーヒーショップのバイトでコミュニケーションをとる練習をしたくらい苦手だったんですよ。そんな自分の唯一の自己表現ってファッションとかヘアだったんです。髪を変えると気づいてもらえて話してくれる。だから皆と同じ髪型は嫌。自分のことを見てほしい、気付いてほしいという意識はずっとあったんだと思います。でも前に出ることが向いていない自分もいて、そんなチグハグなバランスを髪を通して自己表現することで解消していました。今は自分のこともわかるようになって、らしくいれるようになってきた。良い意味でやっと諦められた感じがしますね(笑) ー宝物 「思い出」 あまり物を所有したいという欲が無いんですよね。体験とか経験は自分の中でしか残らないのでそういう意味で思い出と答えました。数多くの思い出があるんですが、印象深いといえば24歳の頃。まだ前のサロンで働いていて、当時の師匠に1年間くらい指導していただいてました。大きな出来事があった訳では無いですが、日々言われていることを取り組んでいって、それから26歳くらいで自分の在り方を変えられた。そういう経験が宝物なのかもしれないです。 ーパートナー 「パズルみたいなもの」 僕「PARKiiiNG」っていうサロンの立ち上げメンバーなんですけど、相方がいるんです。その相方とは全然スタイルも違うし、そもそもの表現も違う。でも仕事のやり方とかマインド的なところはちゃんと当てはまる。そういうピースがはまる人ってなかなか出会えないですよね。もちろん意見が違うこともありますが、その度にちゃんと擦り合わせることができる。それって結局上下関係とかは全然関係なく同じ熱量で仕事をしていないと出来ないことだと思うんですよ。相方とはしっかりとパズルのピースがハマったように感じます。 ーPARKiiiNG 「自由人の集団」 というよりか、自由になりたい人の集団かもしれないですね。そういう人が集まって空間やブランドをシェアしている感覚。経営者って本当の意味で自由ですけど、リスクがついてくる。なので経営者っていう位置に上がってこない人って多いんだろうなと考えた時に、有効活用してもらえる箱づくりをしようと考えたんです。本当に見えないところに一応柵はあるけど、その中で自由にしていいよっていう感じで会社のルールを設けています。なので、うちはスタイリストになったら全員横一線なんです。店長とかディレクターとかは作らない。皆横一線で、組織としては円柱になって上に上がっていくイメージ。皆で共に生きるという形なので、そこには上下関係はいらないと思っています。 ーフェス 「アート」 先日「PARK IN PERK」というフェスを名村造船所で開催したんですが、入口から出口まで作ったイベントそのものが僕の中では自分のアートワークとしてやったって感じです。「Park」はうちのサロンの名前から取っているんですけど、「InPark」は衝撃という意味があって、ここに来て何かを持ち帰ってもらいたいなと思ってこの名前になりました。今回が一発目ということで、音楽とファッション、アート、フードと美容の5つのカテゴリーで構成して、1000人規模で開催。特に音楽イベントにこだわった訳ではなく、それぞれのカルチャーに触れたことがない人たちに取って、こんな世界があるんだなっていう発見があれば良いですし、僕が表現するイベントを通して何か衝撃を受けてくれたらいいなと思います。 ー美容師 「手段」 どういう人生を歩んで、夢を叶えて、どんな人間になりたくて…ということで言ったら美容師は目的でもなければ夢でも無い。最初は生活をするための手段で、今はコミュニケーションをとるための手段って感じです。でも最後は自己表現に変わっていくような気がしています。そうなれるように撮影のトレーニングなどもしているし、美容師人生の最後には何かスタイルを残したいという気持ちは最近芽生えました。今後はそういう部分に挑戦していきたいですね。 ーあなたの美容道とは 僕は「純」という漢字を選びました。子供の頃のようなピュアな感情って大切だと思うんです。もっといろんなことを体験して純粋な気持ちで吸収していきたいです。 自分の経験や体験を通して表現をストックし、新たな道をどんどん開拓していく。野田さんのそういう姿がとても印象的でした。気になるインタビューの全貌はぜひ動画でチェックして下さいね! #1 PARKiiiNG 代表 野田和宏さん Instagram : @noda_kazu_parkiiing <SALON DATA> PARKiiiNG(パーキング) 大阪市西区新町1-25-17 フィル・パークHS新町 3F B-2 tel : 未設 https://www.parkiiing.com Instagram : @parkiiing_hair