New sence 新しい動きで魅せる美容室 【di doo dah編】
ヘアカットやヘアケアをするだけではなく、それ以外のサービスや楽しみを提供する美容室も存在します。ここでは、他の美容室では味わえないコトを提供する美容室をご紹介します。今回は、堀江の隣町・桜川にある美容室『di doo dah(ディドゥダ)』。本格的な食事が楽しめるカフェが併設しているんです。 20歳からアメリカ村の美容室で働いていた西岡大輔さんが30歳のタイミングで自身の美容室『IRO(イロ)』を始め、ここで紹介する『di doo dah』は2号店として6月にオープンしたばかり。「混ざる感じが良いなと思って、カルチャーとか人が交わる場所にしたくて」と西岡さん。昔から様々なことに興味を持ち、海外などにも度々旅行していた西岡さんならではの新しいカタチの美容室です。 店の構造も美容室とカフェそれぞれの空間が見渡せて、人の導線も交流できるような作りになっている。 カフェスペースでは、西岡さんの知人で飲食経験のある宮内 愛さんがメニュー全般を手がけています。「美容師ってしっかりと昼飯が食べられないイメージじゃないですか。そんなことが普通になってきているのは変だなと思っていて」と、カフェスペースではスタッフも満足できる日替わりのランチメニューと焼き菓子が豊富にスタンバイ。他にも、陶芸作家の陶器やヴィンテージの花器、ワインのようなラベルデザインのオレンジジュースなども販売しています。 「美容師は美容師の仕事だけしなさいみたいな時代もあったんですが、自分は凄くナンセンスだなと思っていて。いろんなことしている方がいろんな人と触れ合えるチャンスがあって面白いですし、そっちの方が美容師としても深みが出るんじゃないかなと思っています。例えば、カフェスペースは祝祭日のみモーニング営業もしていて、その時に出すコーヒーもコーヒー屋さんにスタッフと勉強をしに行かせてもらったりもしています」と想いを語る西岡さん。美容師としてのスキルはもちろん、それ以外のことのスキルも学べる環境がここにはあります。 さらに、週末(金土日)のみカフェスペースが夜も営業。「夜は基本僕が立っています。普段、出会わない人たちと交流できるので、大変ですけどおもしろいですね。美味しいアテとお酒を用意してお待ちしています」 スパイスナッツ¥350やキーマカレー(フルサイズ)¥1100などの満足できる夜メニューも。 「今後は様々なポップアップイベントなども開催していく予定ですので、肩肘張らずに気軽に遊びに来てください」と西岡さん。多様性を求められる時代がそうさせたのか、『di doo dah』のように固定概念から外れた新しいカタチの美容室は、様々なヒト、モノ、コトがクロスオーバーしてワクワクしますね。 <SALON DATA> di doo dah/ディドゥダ 大阪市浪速区桜川3-5-11-101 Instagram: @di.doo.dah.hair
New sence 新しい動きで魅せる美容室が併設された複合施設【PARK LANE ICI編】
33歳という若さで『HAIR ICI(ヘアーアイス)』の社長に就任し、“人が宝”を根底に個性を活かした組織づくりに励む丹羽健太さん。同サロンにとって初挑戦となる複合施設が誕生したと聞き、お話を伺いました。 名古屋・栄にあるセントラルパークの東側にオープンした『PARK LANE ICI(パークレーンアイス)』は、いつも新しい“何か”と出会える複合施設なんです。 同施設内に併設するヘアサロン『yéven(イヴェン)』。「さらに ずっと いっそう」という意味と、お客様への衣食住・美を通して、より輝かしく、人生を豊かに、という想いが込められています。 ここでは、ヘアサロン以外にアパレル、インテリア、スタンドカフェ、植物などを堪能できます。 (手前)HUUKUによるセレクトショップ「Who」、(奥)TAIYOFLOWERによる植物と、憩いの場となる「ICOI」。 ミスズコーヒー商会が焙煎したオリジナルブレンドや、BIG BABY ICECREAMを味わうことができる「コーヒーとアイス」。 サロンワークの他、今までイベントを開催してきたことで繋がりができ、協力的なパートナーと出会えたタイミングで「衣食住美」というコンセプトの具現化に向けて始動。長い年月を経てついに実現しました。「髪を切るだけで終わりたくない。その人(お客様)の生活を豊かにするお手伝いができたら」と、丹羽さん。 地下駐車場の名残がありつつも、外にいるかのよう。隣接する公園までの“細道”の意味を込めて屋号に“LANE”を使用したんだとか。設計を手がけた竹内雅貴さんは「道(LANE)を歩くと季節や時期によって風景が変わっていくように、常に移ろうような見え方になるように、というのを意識しました」と、こだわりを語る。 最後に丹羽さんより一言。「他業種のことに対しても時間を使うことになる。つまり、そういうのが好きな子が入ってくるので、良い相乗効果が生まれてくるのかなと思う。みんながある程度納得できて、その上で同じ方向を向いてやれる環境づくりは結構大事。最適化を図りながらつくっていきます」。 髪を切りにくる人。コーヒーだけ飲みにくる人。ちょっとインテリアを見にくる人。さまざまな人が行き交うことで新しいカルチャーが創出されるかもしれません。 <SALON DATA> PARK LANE ICI/パークレーンアイス 名古屋市中区栄5丁目19-31 B1 HP:https://hair-ici.com Instagram : parklane_ici
マイ・ルーティーン<美容室オーナー編>
美容師さんの一日ってどんな感じなんだろう。この企画では美容師さんに一日の過ごし方(ルーティーン)を教えてもらいます。 今回は、『まえがみ美容室』を営むなつこパンダさんのルーティーン。どんな一日なのか覗いてみましょう。 起床(6:00) ↓ 朝食&身支度(6:00-8:40) 「朝は大忙しです。子供は六歳の女の子、保育園児。私の母も同居しています。持病があり、一緒に暮らそうと旦那からの提案で本当に感謝です。家事の担当は、ごはんがわたしで洗濯がおばあちゃん。ごはんは朝昼夜作り置きにしています」 ↓ 出勤(8:45-9:00) 「車で保育園まで子供を送ってからお店へ向かいます」 ↓ サロンワーク (9:00-19:00) 「お店に着いたらオープン時間(10:00)まで掃除、準備をします。10:00〜16:00の間で、旦那か私で保育園へ子供のお迎えをして家へ。おばあちゃんに預けてから店へ戻ります。それから閉店までサロンワークです」 「まえがみ美容室をオープンしてから14年が過ぎました。家族で経営しています。そして一年半前に、うしろがみ美容室の離れの家にて、みっちゃむ(義妹)のネイルサロンをオープン。家族で力をあわせて経営中です。また、月に2回、サービスでカフェの日があり、ケーキを作ってもらっているお手伝いのジョリーもオープンからずーっときてもらっています」 左から、マーキー(夫)、なつこパンダ、ジョリー、みっちゃむ(義妹) ↓ 帰宅(19:15-19:30) ↓ 夕食&家事(19:30-23:00) 「私が先に帰宅します。そこから、ごはんを食べて子供とお風呂や歯磨きなどの準備をし、寝るまで遊びます(笑)。21:00から22:00までに寝かしつけます。寝かしつけが終わると残りの家事をします。旦那は店で掃除と明日の準備など。車が1台しかないので、旦那は車に積んでいる折りたたみ電動自転車で帰ってきます。これは、ほんとうに便利! オススメです!!」 ↓ 私時間(23:00-24::00) 「23時から私時間で、Instagramで今日のお客様のヘアやストーリーなどを投稿することが夜寝る前のルーティーンです。日々忙しいので、子供と一緒にごはんを食べる時間がないので、毎日の過ごす時間はすごく大切にしています」 家族旅行で行ったディズニーランド 3ヶ月ごとに作品撮りもはじめました 撮影の合間に、仲間たちと記念ショット 「一日のルーティーンは、日常を丁寧に!! おはようからはじまっておやすみなさい」 ↓ 就寝(24:00-6:00) なつこパンダさん まえがみ美容室 オーナー Instagram:@maegami_natukopanda オーナー歴:12年 最近、注目していること:スマホケース集め、なぞなぞ、目玉焼き作り、imase <SALON DATA>まえがみ美容室 和歌山市四番丁48 Instagram:@ushirogami_miccham(ネイルサロン用) 美容室オーナーのルーティーンはいかがでしたでしょうか? 「女の子の美容師さんが気になることは、仕事と家庭の両立やと思いますが大丈夫です!」と心強い言葉を届けてくれたなつこパンダさん。美容室の経営と家庭を両立するのは大変なことと思いますが、笑顔で過ごしているのが印象的でした。「モットーは仕事も私生活も楽しく過ごすこと、自然体でいること」が秘訣なんですね。
New sence 新しい動きで魅せる美容室 【CABANON編】
ヘアカットやヘアケアをするだけではなく、それ以外のサービスや楽しみを提供する美容室も存在します。ここでは、他の美容室では味わえない“コト”を提供する美容室をご紹介。第1弾となる今回は、南海和歌山市駅より徒歩15分ほどにある美容室「CABANON(キャバノン)」。こちらは、本格的なアパレルのセレクトもしているんです。 大阪のサロンで務めていたオーナーの山中伸剛さんが、地元である和歌山に自身のサロンを開業した。「独立を考えていた時に、弟が<Porter Classic>の服を作っていたので服も取り扱うサロンにしたいと思って始めました」と山中さんが話すように、<Porter Classic>をはじめとする様々なブランドを取り扱う、セレクトショップ顔負けの美容室が誕生しました。2フロアからなる「CABANON」は、1Fが美容室でB1Fがアパレルなどを扱うスペースが広がります。 “1Fが美容室”で“B1F が洋服屋”と、ひと目で分かるお店のロゴは、Porter Classicのアートワークも手がけるMIMOE氏が担当 そんなB1Fのスペースをより良く活用するために、今年の6月より大手セレクトショップで長年勤務経験のある村尾真一さんが加わりました。話を聞けば、専門学校時代の同級生という間柄。「僕が入ってからは、美容室とは別店舗のような動きで進めていて、こないだもワークショップイベントを開催しました。うちだけでは発信力が弱いので、いろんなブランドやお店の方に来ていただいて、おもしろいコトを発信できるようにしていきたいですね」と村尾さん。前職からの交友関係もあり、様々な催しや取扱ブランドも増えていくそうです。 アパレルブランドの他、沖縄のガラス食器にアート本なども並び、ネイルサロンのスペースもあるB1Fでは、コーヒーの提供も開始。現在、大阪のコーヒー屋へ修行中の村尾さんが淹れてくれる1杯を楽しみながらゆっくりと談笑するのも良さそうです。 じっくりと丁寧にコーヒーを淹れる村尾さん。アイスコーヒー¥440 「美容師の仕事だけをやっているとだんだんマンネリ化してくるというか。先日も東京へ展示会に行ってきたんですが、アパレル業界の人たちと話をすることで良い刺激を受けています」と笑顔で話す山中さんが印象的でした。美容室と洋服屋が合わさった「CABANON」は、他では味わえない他ジャンルの人たちとの交流を可能にしてくれますね。 山中伸剛 CABANON オーナー Instagram : @cabanon.yamanaka 村尾真一 CABANON ディレクター Instagram : @muraoshinichi <SALON DATA> CABANON/キャバノン 和歌山市匠町48 ぶらくり丁会館1F・B1F Instagram : @cabanon.salon
マイ・ルーティーン<オーナー編>
美容師さんの一日ってどんな感じなんだろう。この企画では美容師さんに一日の過ごし方(ルーティーン)を教えてもらいます。 今回は、『Vendange』と『iki 』のふたつの美容室を営む中さんのルーティーン。どんな一日なのか覗いてみましょう。 コーヒータイム(8:45-9:30) 「コーヒーが好きなので、自身でスペシャルティコーヒーの生豆を仕入れて焙煎しているので毎日のドリップが日課となっています。最近のお気に入りはエチオピアのシダマベンサのG1のアナエロビックを浅煎りでローストすることです」。 ↓ 出勤(10:00-10:30) 「出勤はいつもカスタムしたバイクで通勤します。雨の日は車です」。 ↓ サロンワーク (11:00-14:00) 「サロンオーナーですが、もちろんサロンワークもやります」 ↓ 昼食(14:00-14:45) 「飲食の商品プロデュースもしている本町にあるUdon Kyutaroでよくランチをします。私がプロデュースしたカレーうどんikiは、あまから手帖の表紙にもなりました。その他テレビでの露出も増え看板メニューになっています」。 ↓ 化粧品プロジェクト打ち合わせ(15:00-16:00) 「私が発起人となって立ち上げた化粧品ブランドのD.W.Mというブランドの打ち合わせです。アンチエイジングと本気で向き合えるクリニックスペックの化粧品です」。 ↓ サロンワーク(16:00-20:00) ↓ 終礼(20:00-20:10) 「1日サロンワークして終礼では各自気づいた点や良かった点などいろいろと話し、次の日からの活力となるような終礼を心がけています」。 ↓ 最高ピーポーOSAKA(20:30-22:30) 「美容室が終わってからは自身が経営する飲食店の方へ顔を出します。最高ピーポーOSAKAはあの店のあのメニューが食べれるお店で、私が大好きな飲食店に声をかけ大好きなお店の看板メニューが食べれる店を作りました。飲食店リスペクト型飲食店と私は言っているんですが、飲食店の方がやらなさそうな他店のメニューを引っ張ってくる仕組みを取り入れています。ナチュラルワインやクラフトジン、自家製スパイスチューハイなどお酒の種類もかなり豊富にそろえています」。 ↓ 帰宅(22:30-23:00) ↓ 夕食&晩酌(23:00-1:00) 「基本、妻が作ってくれるんですが料理も趣味なので作りたくなってよく料理します。この日はキッシュを焼きました。ナチュラルワインを日々飲んでいるんですが最近は樽熟成のお酒にもはまってます」。 ↓ 入浴(1:00-1:30) 「お風呂はいつも1日の疲れをとる大切な時間。化粧品のプロジェクトでお世話になった和泉侃さんのプロデュースされたエッセンシャルオイルをお風呂に入れてリラックスしています」。 ↓ 就寝(2:00-8:30) 中 昌幸 Vendange、iki オーナー Instagram:@nakamasayuki オーナー歴 :14年 最近、注目していること:業務用の焙煎機かったのでコーヒー焙煎追求していきたい。 <SALON DATA> Vendange/ヴァンダンジュ 大阪市西区南堀江1−19−27 山崎ビル3F HP:vandange-salon.jp Instagram:@vendange_salon iki/イキ 大阪市西区南堀江2−11−8 HP:iki-salon.jp Instagram:@iki__salon 最高ピーポーOSAKA/サイコウピーポーオオサカ 大阪市西区南堀江3−3−10 Instagram:@saiko_people_osaka 美容室オーナーのルーティーンはいかがでしたでしょうか。美容室の経営だけではなく、化粧品ブランドのプロデュースや美容飲食店までも経営するといった様々な顔を持つ中さん。プライベートタイムも満喫していて、そういった部分がエネルギッシュに活動できる秘訣かもしれないですね。
わたしの町にできたヘアサロン
ヘアサロンはコンビニよりも多いというのは有名な話で、毎年のように新しいサロンは増え続けています。この記事では、2、3年以内にできた新しいヘアサロンをご紹介したいと思います。今回は、まだまだ活気のある商店街が残る下町風情が残る街・三国に誕生した『LULU(ルル)』についてオーナーの仁尾さんに話を伺います。 ―この街(三国)でお店をはじめたきっかけを教えてください。 仁尾 僕、地元が隣の庄内っていうところで、ここはうちの母親がずっと利用していた美容室だったんですよ。僕が23歳の時に勤めてたお店を辞めたタイミングで手伝いに来て欲しいと言われて、半年間ここでお手伝いしたこともありました。それで、2年前にその美容室のオーナーさんが引退することになり、「あんたここでやったらどうや?」って言っていただいたんです。その時は、まだ別のサロンで働いていたんですが、オーナーに相談したところ「やったらええやん!」って背中を押してくれました。 ―三国はどういった町ですか? 仁尾 この辺は地元ってことなんで慣れ親しんだ町って感じなんですけど、三国は下町の部分とちょっと意識高い系の部分が混ざり合ったハイブリッドの街のような気がします。商店街を抜けてまっすぐ行くと東三国の駅に着くんです。それのちょっと南側が新大阪じゃないですか。三国、東三国、新大阪を結ぶ三角形のエリアが、億ションとかが建ってたりするんですよ。なので、新大阪方面に行くとちょっと意識高い系のファミリーの方がいたりとか、こっちの方に来ると昭和の町みたいな感じのノスタルジーな通りが残っています。 ―客層はどういった方が多いんですか? 仁尾 以前働いていたサロン時代のお客さんは引き続き来ていただいていますが、この街の方も増えてきましたね。結構ご年配の方も多くて、こんなお店に勇気持って入ってきてくださり感謝しています。あとは、お店の裏に保育園があるのでお子様連れで来ていただいたり、若いカップルが近くに住んでいて、そういう若い方たちにも来ていただいています。 ―看板が印象的ですね。 仁尾 この町にないようなお店作りをしたかったので、ピンクのLEDでネオン管のような看板にしました。この町にはネオン管が看板のお店っていうのがないので、ちょっとインパクトとしてはいいかなと。 ―サロンオーナーになってみて、何か変化はありましたか? 仁尾 今までは雇われとして働いてきて、余計なプライドで、なんか自分を取り繕っていたみたいな感じでやっていました。今はそういうのがなくなり、お客さんと1対1で正直に向き合っているような感じはありますね。目先の売り上げは関係なしで、本当に面と向かって正直に言うようになりました。それによって、お客さんからの信頼度は増してるような気はします。 ―3周年に向け、今後の展望を教えてもらえますか? 仁尾 もう少しこの町に根付けたらいいかなと思います。まだまだね、僕がちょっとこういう外見やから入りにくいかもしれませんが。お店に来て頂いて、少しでも感度が高くなる様なサービスや情報を発信出来ればと思います。だからこういう店作りをしてるっていうのもありますね。こんなレコードを飾ったりアート集や写真集を置いたりとか。 仁尾 都会の街に行かなくてもここで満足させてあげるよっていう狙いだとか、あとは駆け込み寺的な存在になれたらいいかなと思ってます。三国の町でも、こんなヘアスタルにしてもらえるんだねっていうようなところを目指していければ良いかなと思っていますね。 今回の『LULU』のような、いろんなカルチャーに触れられるサロンが自分の住む町にもあれば、と思いました。お店が町に根付くことで、そこから新しいカルチャーが生まれ、その町が成熟していく。そんな流れができれば最高ですね。 仁尾勝俊 LULUオーナー Instagram:@nionio20_chi <SALON DATA> LULU/ルル 大阪市淀川区西三国3-18-34
1WEEK オシャレ美容師さんの1週間コーディネート<CLENN 弓さん編>
ヘアスタイルはもちろん、毎日のサロンワーク中のファッションにも気を使う美容師さん。そんな美容師さんのファッションを探る連載企画。 第3弾は、アクセサリーブランド<Monter>のディレクターを務め、名古屋にNEWヘアサロン『CLENN(クレン)』をOPENさせたオーナー弓さんに、1週間コーディネートを披露してもらいました。 Monday 「この日は新しくOPENさせたヘアサロン、CLENNのオープン祝い。レセプションパーティーだったので、普段着ないようなタイトめのセットアップでオメカシしました」。 Tuesday 「パジャマみたいに少しゆるっとしたセットアップです。レセプションパーティーで気を張った次の日はリラックスしたいなって気分のコーデです」。 Wednesday 「ゆるめのパンツには、タイトめのトップスでメンズっぽくなり過ぎないように。カラーリングも華やかに、気分を上げていきます」。 「沢山の物が入るマルジェラ の鞄はお洒落に見えて嬉しいです」。 Thursday 「オールホワイトにまとめたコーディネートです。違う素材を入れることで、着こなしにメリハリが生まれるのがポイントです」。 Friday 「全身TOGAのコーディネートです。大ぶりののイヤリングの時は、他のアクセサリーはほぼせずに、目立たせるようにしています」。 Saturday 「差し色に緑が良いなと思って購入したアイテムです。膝下のショートパンツは大人っぽくなるので良いです !」。 Sunday 「全身オールブラックの日です。ワントーンコーデなので、ボリュームのバランスを考えて着てみました」。 「マルジェラ の足袋はパンプスタイプのチラッと見えるストラップが可愛いです」。 名古屋のファッションアイコン的な存在の弓さんなだけあり、独自の感性で着こなす幅広いスタイルの1週間コーデュネートでした。何よりも、見ていてとてもワクワクしました。やっぱりファッションは楽しいですね! 弓 Instagram : @clenn_yumi CLENN オーナー 得意なスタイル:力を抜いたモードスタイル・ラフモード 好きなブランド、よく行くショップ:TOGA、HELK、Monter、マルジェラ 、HAENGNAE <SALON DATA> CLENN/クレン 名古屋市中区千代田3丁目11-2シャトー鶴舞2F HP:clenn.jp Instagram : @ clenn.official
憧れの独立・開業 リアル・ストーリー 【第2回】正しく失敗する?
独立して自分の店を持ちたい! そんな美容師さんのために、独立・開業に向けた心がまえや具体的な手続きを徹底解説。2回目にして、いきなり「失敗」の話!? ご心配なく。不安を煽るような記事ではありません! 独立を考えている方の中には「失敗したらどうしよう…」と二の足を踏んでいる人もいるのではないでしょうか。 でも、ちょっと視点を変えてみましょう。大切なのは「失敗しない」ことではなく「失敗しても大丈夫なように備える」ことではないでしょうか。 「備えあれば憂いなし」というように、失敗に備えて心の準備をしておくことで、逆に勇気を持って挑戦できるというものです。 そこで今回は、起業して失敗した人の言葉から、「正しく失敗するための備え」を学びたいと思います。 「起業」というと会社を作って社長になることなので「美容師と関係あるの?」と思うかもしれません。でも「経営する」という点では会社も美容室も同じ。その言葉からは経営者として大切な考え方を学ぶことができます。 ------------------ 「まずは従業員と取引先を大事にしようと。『自分には何も残らなくていいから、とにかく周りには迷惑をかけない』というスタンスで動いていたら、割とうまくいきました」 これはコロナを機に、経営していた飲食店を廃業した人の言葉。美容室を経営していれば、従業員への給与や取引先からの請求の支払いが発生しますね。最終的にお店をたたむことになっても、支払いだけはきっちり済ませること。その姿勢があれば再チャレンジも円滑になる、というメッセージです。 「分業体制下でも資金繰りに関する情報は共有し続けること」 「自分は美容師だから」と、お店の経理を誰かに任せてしまう人もいますが、独立すれば「美容師+経営者」です。お金の流れは必ず把握しておくこと。そうすれば取り返しのつく段階で手を打てるはずです。 「撤退基準を設定し、必要資金が調達できない状況を事前に防ぐこと。僕は従業員の給料が払えなくなったら辞めようと思っていた」 これは「こうなったら店をたたむ」という基準を決めておくことの大切さがわかる一言。実は、経営が苦しくなっても廃業に踏み切るタイミングの判断は難しいのです。あらかじめ、その基準を自分で決めておけば心の準備もしやすいのではないでしょうか。 「会社を畳んだ経験のある『先輩再チャレンジ起業家』のような人材にいつでも相談できる環境を構築すること」 何事も一人で悩んでいては解決しません。お店の経営が苦しくなったとき、何よりも頼りになるのは同じ悩みを経験した先輩です。いざというときに相談できるよう、先に独立したオーナーさんとできるだけ多くの人脈を築いておきましょう。 「私に幸い今仕事があるのは前の会社の繋がりがあったから。会社を畳んで終わりではなく、人間関係や経験はリセットされない。そこは本当に大事にした方が良いですね」 もしお店をたたむことになっても、人生は続きます。取引先や従業員、お客様など、関わってきた人と良好な関係を保っていれば、再スタートを応援してくれるに違いありません。 ------------------ 第2回は経営者の言葉から、失敗に対する心の準備を学びました。次回以降も、独立・開業に役立つリアルな情報をお伝えしていきますので、お楽しみに! <出典>経済産業省 近畿経済産業局「再チャレンジ起業家ガイドブック」
憧れの独立・開業 リアル・ストーリー 【第1回】先輩オーナーに聞く(後編)
独立して自分の店を持ちたい! そんな美容師さんのために、独立・開業に向けた心がまえや具体的な手続きを徹底解説。第1回は、2019年に開業された先輩オーナーに、独立までのステップや気持ちの変化についてお聞きします。後編では、独立に向けた心がまえや考え方を伝授! →【第1回】先輩オーナーに聞く(前編)はこちら ------------------ 前編に引き続き、お話を聞いたのは箕面市船場に店を構える「匠美容室」オーナーの島田さん。丁寧なスタイリングで地域の方から愛されるヘアサロンです。 <SALON DATA> 匠美容室 大阪府箕面市船場西2-7-11 OTCニュープライムハイツ1階 代表 島田 匠さん Instagram:@takumi_salon 自分の「武器」を決める 独立を考え始めたとき、最初に考えたのが「何かひとつ得意な技術を伸ばして、それをベースに独立しよう」ということ。要は自分が勝負できる武器をつくる、というイメージですね。 美容業界のトレンドを見渡して「今はこれが流行っているけど、勝負するならこっちかな」とか。実際に独立した先輩の話も聞きつつ、自分の技術を客観的に分析しました。 また、自分のオーナーとしてのタイプを知ることも重要です。一人でこぢんまりと経営したいのか、スタッフと一緒にやっていきたいのか。それによってサロンの規模やスタッフの採用計画なども変わってくると思います。 円満退職を心がける ほとんどの人は、どこかのサロンに何年か勤めてから独立すると思いますので、独立する時には「退職」というステップがありますね。この時、勤務先と円満に、良い関係のまま退職することが何よりも重要です。 独立して美容室を経営していくには不動産屋さんやディーラー、税理士など多くの人脈が必要ですが、やはり信頼できる人から紹介してもらうのが理想。勤務先と良い関係を保っていれば、いざというときに紹介してもらえる可能性も高くなります。僕もヘアケア剤などのディーラーを以前の勤務先から紹介してもらって、とても助かりました。 円満に退職するために大切なのは、早い時期に相談しておくこと。僕は退職する1年前に「来年の〇月くらいに独立を考えていまして…」と相談しました。いきなり「独立します」と伝えるのではなく、あくまで「相談」というスタンスが大事かな、と思います。 せっかく築き上げた関係性なので、ずっと応援してもらえる方が絶対にいい。僕の以前の勤務先は応援してくれて、この店のオープン時には立派な花を贈ってくれました。やはり、そういうのが大きな励みになりますね。 「なぜ独立するのか」を明確に 母親が美容室を経営していたこともあって、僕も若い時から「いずれは独立する」と当たり前に考えていました。でも、今考えると甘いというか怖いですね。「独立したい」という憧れや、若さゆえの自信だけで独立するのは危険だと思います。 「なぜ独立するのか」「独立した先に何があるのか」をしっかりと考えることが大事ですね。若いうちはやっていけるかもしれないけど、高齢になってもやっていけるのか、ということも想像した方がいいです。そこまで考えて、独立後のビジョンにワクワクするものを感じるなら、ぜひ挑戦してほしいですね。 ビジョンを明確にするためには、情報へのアンテナと、シミュレーションが重要だと思います。美容のトレンドはもちろん、独立に必要な知識や経営者のコミュニティなどの情報はできるだけキャッチしたいもの。また、勤務しながらでも「自分が店を出したら、こんな感じかな」と頭の中でシミュレーションを重ねることで、独立後の姿が明確になってくると思います。 独立して良かったこと 当然ですが、自分が頑張れば頑張った分だけ結果が出ます。あとは自由に経営できるところですね。まだまだ勉強することは多いですが、頭の中にはワクワクする将来があるので、これからも地域に根差して頑張っていきます! ------------------ 第1回は実際に独立した先輩オーナーにお話を伺いました。次回以降も、独立・開業に役立つリアルな情報をお伝えしていきますので、お楽しみに!
憧れの独立・開業 リアル・ストーリー 【第1回】先輩オーナーに聞く(前編)
独立して自分の店を持ちたい! そんな美容師さんのために、独立・開業に向けた心がまえや具体的な手続きを徹底解説。第1回は、2019年に開業された先輩オーナーに、独立までのステップや気持ちの変化についてお聞きします。前編では、開業までに必要となる具体的なステップをご紹介! ------------------ 今回、お話を聞いたのは箕面市船場に店を構える「匠美容室」オーナーの島田さん。丁寧なスタイリングで地域の方から愛されるヘアサロンです。 <SALON DATA> 匠美容室 大阪府箕面市船場西2-7-11 OTCニュープライムハイツ1階 代表 島田 匠さん Instagram:@takumi_salon 物件をさがす 僕は一人でのスタートだったので、それに見合う広さと立地、家賃のバランスを考えながら探しました。もともと大阪市内で開業したかったので、市内の物件を探していましたが条件が合わず断念。今のお店はもともと母が経営していた美容室で、そこをリニューアルする形で始めたんです。 不動産屋さんにも店舗用の物件に強いところなど、いろいろな特徴があるので、先輩の美容師さんに紹介してもらうのがベストだと思います。 物件の候補を出してもらったら、そのエリアがどんな場所か、周りのお店の価格帯や所得層などを不動産屋さんにヒアリングしましょう。近隣に競合店舗がどのくらいあるか、も大切なポイントですね。 僕も実際に周辺を歩いてみて、町の雰囲気や人の流れ、年齢層や時間帯ごとの様子を観察しました。 もうひとつ大切なのは、その物件で美容室ができるかどうか。配管の兼ね合いなどで、内装にすごく費用がかかったりする可能性もあるので、美容室に適した設備なのかどうかも見ておきましょう。 開業資金を用意する 新しく美容室を開くには、当然大きなお金が必要です。10坪くらいの小規模な美容室でも、設備、内装、外装などで500万~600万円はかかるイメージですね。もちろん、こだわり次第で大きく変わってきます。そこに当面の運転資金も必要になってきます。 銀行は少しハードルが高いので、日本政策金融公庫の国民生活事業(旧・国民生活金融公庫)を利用される方が多いと思いますが、しっかりとした事業計画書を書く必要があります。 月々の売上・利益の見込み、半年後や1年後の収支状況の見込みなどが求められるので、細かくシミュレーションしておくことが重要です。 事業計画書の書き方は先輩の美容師さんに聞いたりもしましたが、タカラベルモントさんなどの美容関連企業が開くセミナーも積極的に利用しました。いくつかのメーカーさんが経営セミナーを行っているので、それらを利用するのもおすすめです。 仕入れ先をさがす 美容室の運営には、シャンプー台やスタイリングチェアなどの器材、ヘアケア剤やカラーリング剤などの消耗品が必要です。これらの仕入れ先のルートを探すことも欠かせません。 器材に関しては、ビューティーガレージさんのようなディーラーから調達することが多いと思います。ECで便利に購入することもできますが、ショールームで実物を見て購入すると、より安心ですね。 同じブランドの器材でもディーラーによって価格が変わってくるので、良いものを安く上手に仕入れる努力は必要です。やはり初期費用はできるだけ抑えたいですからね。ただ、スタイリングチェアなどは、お客様の座り心地も大切なので、その辺りのバランスも考える必要があります。 消耗品については、独立までにいろいろな商品を使ってきているので、「これを使いたい」というものがあると思います。僕の場合は、以前に勤めていたサロンのオーナーさんに相談して、ディーラーを紹介してもらいました。 ディーラーの選定も重要で、同じ製品でもできるだけ良い条件で仕入れられるところや、情報をたくさん提供してくれるところを選ぶのがポイント。その交渉力や、紹介してもらうための人脈も欠かせません。 お店のデザインを決める この店は、姉がすべてデザインしてくれたんです。雑誌やモデルサロンなどを見ながら気に入った雰囲気を見つけてイメージを固めていきました。それを基に、床材や壁材を業者のサンプルから選び、パースを作ってもらう、という流れです。 自分がめざす路線にもよりますが、ここでもできるだけ初期費用は抑えながら理想の雰囲気に近づける工夫が必要です。 経営を学ぶ 最後になりますが「自分の店を持つ」ということは「経営者になる」ということです。美容師としての仕事以外に、経理、労務管理、人材採用など、経営者としての仕事がたくさんあるので、それらを学ぶ必要もあります。 ここでも役に立つのが、先輩オーナーの人脈。やはり、実際に経営されている方から学ぶのが一番確実ですね。しかし、私が一番おすすめしたいのはYouTubeです。最近は美容室の経営ノウハウを紹介しているYouTube動画がたくさん公開されていて、有益な情報であふれています。 あとは美容室オーナーが集まるコミュニティに顔を出すことや、税理士さんと良いお付き合いをすることも、経営するうえではとても有益です。 ------------------ 以上、独立・開業に向けた具体的なステップをお聞きしました。 後編では、独立に向けた「心がまえ」について語っていただきます!