【AM-YU編集部推薦】休日に読んでほしい、旅の本3選
休みが少ない美容師さんにとって、“旅に出る”ということはハードルが高いもの。そんな皆様にオススメしたいのが、読書。今回はAM-YU編集部が旅気分を味わえる本をテーマに3冊ピックアップしました。この本を読むだけでいろんな世界を感じることが出来るはず。 1. ヨシダ、裸でアフリカをゆく / ヨシダナギ 幼少期からアフリカ人に憧れ、単身アフリカに渡り少数部族を撮り続けたフォトグラファー・ヨシダナギさんによる紀行本。2009年から2014年にかけての全記録がこの本に綴られています。日本からではニュースでしか知ることが出来ないアフリカのポジティブな面、そしてネガティブな面も余すことなくリアルに描かれていて、読み終わった時には未だ知らない国に魅了されてしまいます。 テレビで取り上げられてたことで話題にもなったアフリカの裸族と一緒に裸になるというエピソードがやっぱり面白い。コミカルなタッチで描かれているのでかなり読みやすく、一瞬で読破出来ます。本が苦手な方にもオススメ。 2. 世界246の首都と主要都市 / 地球の歩き方 海外旅行に出かけるなら「地球の歩き方」はマストアイテム。実は旅行計画が無くともしっかりと面白いって知っていました? コロナ禍で海外にいけなくなってヤキモキしていた時に出会ったのが、この旅の図鑑シリーズ。その中でも199の首都と主要都市を旅の雑学と一緒に解説してくれるこの本は、初めて聞く国や街が満載で次の旅への妄想が捗りました。ちなみに同シリーズには「世界の麺図鑑」や「世界のすごい墓」など、なかなかコアなテーマも。 たまたま開いたページにて。全部初めて聞く地名ばかりだった…。右側ページの国はかろうじてわかるものの、左ページのなんて国名もわからない…。世界にはまだまだ知らないことがたくさんあると実感させられます。 3. 美しき古代文明への旅 / TRANSIT 最後は愛読誌「TRANSIT」から古代文明の旅へと誘う一冊をご紹介。こちらもコロナ禍で行けない旅行欲を満たすために購入。現代の生活のルーツになっているものの、未だ解明されていないことも多い古代文明。それほど高度な文明を築いたにもかかわらず、なぜ終焉の時を迎えてしまったのか。そんな古代ミステリーに思いを馳せて、いろんな角度から偉大なる古代文明を紐解いていくというもの。一見難しいと感じますが、謎と不思議に迫る内容は読み応えがあって色々考えさせられます。これまで一切興味がなかった世界遺産に行ってみたいと思えるようにもなりました。 この本に飛びついた理由のひとつがこの美しき古代の人や神、動物たちが大集合したポスター。裏面には全てのモノの解説が付いています。家に飾ろうと意気込んでいたのに、結局もったいなくて未だに雑誌にくっついたまま…。 旅の本3冊お届けしましたがいかがだったでしょうか? たまにはスマホを置いて、読書の旅に出かけてみてくださいね。
AM-YU編集部からお届けする 「明日の話のタネになる本」
美容師にとってお客様とのコミュニケーションは必須スキル。オススメのお店にイチオシのコスメ、最近の推しの話…などなど、いろんな話題があれば会話も弾むはず。そこで、AM-YU編集部がついつい誰かに話したくなるような"タネ"になる本をレコメンドしていきます。記念すべき第1回目は“髪”を通り越して“脳”にまつわるお話です。 今回の話のタネになる本 「できない脳ほど自信過剰」 / 池谷裕二 突然、自分の身体が不思議に思うことってありませんか? 個人的に一番不思議に感じるのが、さっきまで皆でワイワイ飲んでいたはずなのに、目覚めるとちゃんと自分のベットで寝ている時。間の記憶が完全に抜けているのにも関わらず、ちゃんと帰っていることにいつも驚きます。(自分の学習能力のなさにもびっくりさせられますが。笑)こういったように記憶はもちろん、思考や行動、感情など人間が生きていく上で必要なことは全て脳でコントロールされているらしい。 未だ解明されていないことも多く、神秘的とも揶揄とされる、私たちの脳。そんな器官を人気脳研究者・池谷裕二氏が日々の研究や化学の最新知見を通し「脳という装置をどんな風に考えたらいいか」に思いを巡らせて綴った一冊がこの「できない脳ほど自信過剰」。元々週刊朝日の連載で寄稿していたエッセイをまとめたもので、脳にまつわる63個の面白い現象を紹介しています。 タイトルがすごく気になって、手に取った本。(たいして出来もしないのに自信満々な人は、実は脳のクセが影響しているらしい)。こういった類の本は難しいのでなかなか読まないのですが、池谷氏のまとめ方がわかりやすく、(実験の部分などは確かに難しい部分もあるのですが)意外とすんなり内容がつかめます。実際のところ「へえ」「なるほど」「確かに」などブツブツ一人で言いながら読破しました。髪にまつわることは数多く話せど、脳にまつわるおもしろ話はなかなか無いはず。シャンプーしながらでも、ウンチクを披露してみてください。ちなみに巻末には人気占い師、しいたけさんとの対談もあって、こちらも面白いのでぜひ。 ここで超個人的「へえ〜」度が高かったランキングBEST3 3位「サービス精神はほどほどに」 ジャムの試食販売で、6種類のジャムを売る場合と24種類のジャムを売る場合を比較して客の反応の変化を比較するという実験のお話。客足は種類が多い方のブースが足を止めたが、売上は逆という結果に。「人は同時に処理できる情報量には限界があり、許容量を超えると選べず、購買意欲そのものが低下してしまう」らしい。なんでも多ければ良いワケじゃなくて、“ほどほど“ が一番ということですね。 2位「ヤル気を生むためのヤル気を出す」 ヤル気というのは「側坐核」という脳部位から生まれているそう。なので、ここの活動を高めてやればヤル気が出るという仕組みなんだとか。この本いわく、「一般的に根気さえあれば、自分の脳活動を制御することができる」らしい。実験の結果でも多くの参加者は念力で側坐核の活動レベルを高めることができたと記されていました。うーん、結局のところ自分の“ヤル気スイッチ”は自らの手で押すしかないみたいですね。 1位「死ぬ瞬間、脳はどうなっているのか? 」 一度は「死ぬ時ってどんな感じなんだろう」って考えたことありませんか? この本ではネズミが死ぬ瞬間の脳活動を記録したという論文をもとに、脳停止までの変化を取り上げています。それによると、死ぬ直前に脳内から情報を呼び起こす「トップダウン」状態が現れて、それが脳活動の停止まで続くらしい。死にかけた人が、走馬灯が見えたというのはあながち間違いでは無いのかもしれません。(逆に言えば本当に死にかけてるということですね)本文では「脳からの人生最期のプレゼントなのかもしれません」という素敵な言葉で締めくくられていました。 次回は、どんな本に出会えるのか、お楽しみに!
カメラマンがレコメンドする ビジュアルブックの世界!
ビジュアルセンスがバツグンなカメラマンさん達が読んでいる本ってどんなのなんだろう? 関西を中心に様々なジャンルで活躍するカメラマンの方々に、自分が持っているビジュアルブックの中から1冊だけレコメンドしてもらいました。見ているだけでセンスが上がりそうな素敵な本たち。読んでみたいと思える本に出会えるはず。 #01 recommender 高橋マサオさん @masao_milkfilm 1962年大阪府生まれのプロスチールカメラマン。ファッション誌『カジカジ』の人気連載「街の眼」で多くのストリートポートレートを撮影。現在は、ファッションを中心に様々な業界の撮影を担当している。 The Best of Life (1973) 「1883年創刊した世界を代表するLIFE誌は、歴史上最も古く、最も重要なビジュアルグラフ雑誌。「The Best of Life」は、創刊から90年後の1973年に発売されたベスト版。小学生の時からの愛読書でこれを見て育ち、写真やファッションや歴史、世界や宇宙に興味が芽生えました。LIFE誌が、ビジュアルメインのグラフ誌になってから70年代初頭までの世界のあらゆる事象を集めた写真集になっています。地球上の全ての方々にオススメしたい本! 古本ならAmazonとかでも買えます」。 #02 recommender 竹村麻紀子さん @takemura_photo ファッション雑誌をはじめ、広告やアパレルに旅行、美容などジャンルを問わず活躍するフォトグラファー。週末には「竹村写真館」として家族写真の撮影も行っている。 「Gathered Leaves Annotated」(2022)/ Alec Soth 「アメリカ人フォトグラファー、アレック·ソスの作品集。旅をしながら写真家としてのキャリアを築き上げてきた彼が撮る人物や風景は、自分も見たことあるような、もしくはさっきまでそこに誰かがいたような空気感や温度感がとても自然で。作られていないはずなのに、構築的にも感じる世界観に以前から惹かれていました。そんな時に中津の「IMA:ZINE」でこの作品集に出会い即購入。「GATHERED LEAVES」の続編になるこの本は、更紙のような薄い紙質で構成されており、ページ数はなんと700ページ以上と見応えはもちろん、コンセプトとも合致した装丁が面白いです。ページの構成を含めてとても秀逸だなと感じた一冊です」。 #03 recommender 樋口真奈さん @mana7070 京都を拠点とするフォトグラファー。ヘアサロンやビューティ系の撮影をはじめ、多岐に渡り活動中。個人のマタニティや結婚式の前撮りなどの記念写真もお洒落に撮ってくれる。自身は2児の母。 「intimacy」(2013)/ 森栄喜 「この本は写真家で同性愛者でもある彼が、友人や恋人と過ごした一年間を綴った写真集。大切な人と暮らしたアパート、一緒に歩いた街並み、食べ終わったあとの食器など、どれも超パーソナルな場面のはずなのに、不思議なくらい追体験して没頭できます。35mmスナップの軽やかさ、撮り手と被写体との親密さが絶妙で、コンセプトやクリエイション、作為的なものから解放されたい気分の時に見返すと、疲れた心をリセットしてくれます。自分にとっては当たり前の光景で、誰かに見せるにはありきたりだけど何となく忘れたくなくて撮ったくらいの熱量と、自然体で情報量が過剰すぎないところが好きです。見終わったあとは大切な人の写真を撮りたくなります」。 3名のカメラマンから推薦してもらったビジュアルブック。皆さんは気になる本はありましたか? 眺めるだけでもセンスアップしそうなビジュアルブックは、せめて一冊あると良いかもしれませんね。お気に入りをこの機会に探してみてくださいね。