映画やドラマなどの映像作品や小説と同じくらい…いや、むしろそれ以上に深く濃く「人生」を学べるコンテンツだと、ワタクシが個人的に信じてやまない極上のエンタメ…その名はMANGA。

大の漫画好きで、読んでいて心を動かされたセリフに出会うたび、ついそれをスマホにメモってしまう筆者が、完全に個人的趣味と嗜好だけで選んだ「マンガの中の名ゼリフ」をご紹介します。

…自分がはじめて読んだ時の「熱」を少しでも感じ取ってもらいたくて、引用はかなり長めの傾向にありますがご了承ください。



『あさひなぐ』より　寿慶（じゅけい）のセリフ



対話

なのだ。



いい試合

というものは。



相手を力で

ねじふせようと

するのではない。



欺き合う

ものでも、



削り合う

ようなもの

でもない。



互いの

肩書や過去に

ひるまず、

侮らず、



一試合

前、

一秒前にすら

とらわれる

ことなく、



ただ

無心に、



眼前の

相手を

ありのままに

視（み）続ける。



たった一瞬の

“勝負の時”を、



二人で

永遠に

探し続ける。



心を読み合い、

触り合う。



愛と敬意の

行為なのだ。

『あさひなぐ』

ⓒこざき亜衣／小学館



少女たちは、薙刀（なぎなた）を通して「強さ」と向き合う。



主人公は中学時代美術部で、大がつく運動音痴の女子高生・東島 旭（とうじま あさひ）。入学した高校で出会った、薙刀（なぎなた）という未知の世界へ飛び込むことになった彼女が、仲間たちと切磋琢磨しながら成長していくさまを描いた青春武道漫画です。

このセリフは、旭が通う二ッ坂高校薙刀部の合宿先である白滝院（びゃくろういん）の住職・寿慶（じゅけい：薙刀教士の段位を持つ、超がつく薙刀の実力者）によるもの。



攻防が対話となり、対戦者同士の魂が触れ合う。



武道や格闘技など1対1で行う戦いは、ごくざっくりと説明するなら「相手の攻撃に対して」→「反応し、回避または防御しつつ」→「相手が攻撃によって瞬間的に体勢が崩れたところを攻撃し返す」というやりとりを、決着がつくまで幾度も繰り返すもの。これは要するに、「今、相手が何を考えているのか」や「相手はどんな戦略にもとづいて戦っているのか」などを、攻防を通してお互いが瞬間的に感じ取り合いながら時間を過ごすということ。

このセリフで語られているように、お互いの動きを通した対話は、レベルが上がれば上がるほど、ある意味対戦相手と頭の中を共有し合うような、特別な体験となるのでしょう。

相手を上回る（倒す）ため、攻撃と防御を繰り返すほどに、饒舌に自分自身がさらけ出され、お互いがお互いのことを深く理解していく…。

少年漫画でよく見られる「拳を交えた者同士に友情が生まれる」的な描写は、こうした「お互いが死力を尽くして戦うからこそ交わせる、濃密なコミュニケーション」を踏まえたものでないかと、本稿筆者自身は武道や格闘技については未経験ながら、想像してしまうのです。

映画やドラマなどの映像作品や小説と同じくらい…いや、むしろそれ以上に深く濃く「人生」を学べるコンテンツだと、ワタクシが個人的に信じてやまない極上のエンタメ…その名はMANGA。

大の漫画好きで、読んでいて心を動かされたセリフに出会うたび、ついそれをスマホにメモってしまう筆者が、完全に個人的趣味と嗜好だけで選んだ「マンガの中の名ゼリフ」をご紹介します。

…自分がはじめて読んだ時の「熱」を少しでも感じ取ってもらいたくて、引用はかなり長めの傾向にありますがご了承ください。

『あさひなぐ』より　寿慶（じゅけい）のセリフ

少女たちは、薙刀（なぎなた）を通して「強さ」と向き合う。

主人公は中学時代美術部で、大がつく運動音痴の女子高生・東島 旭（とうじま あさひ）。入学した高校で出会った、薙刀（なぎなた）という未知の世界へ飛び込むことになった彼女が、仲間たちと切磋琢磨しながら成長していくさまを描いた青春武道漫画です。

このセリフは、旭が通う二ッ坂高校薙刀部の合宿先である白滝院（びゃくろういん）の住職・寿慶（じゅけい：薙刀教士の段位を持つ、超がつく薙刀の実力者）によるもの。

攻防が対話となり、対戦者同士の魂が触れ合う。

武道や格闘技など1対1で行う戦いは、ごくざっくりと説明するなら「相手の攻撃に対して」→「反応し、回避または防御しつつ」→「相手が攻撃によって瞬間的に体勢が崩れたところを攻撃し返す」というやりとりを、決着がつくまで幾度も繰り返すもの。これは要するに、「今、相手が何を考えているのか」や「相手はどんな戦略にもとづいて戦っているのか」などを、攻防を通してお互いが瞬間的に感じ取り合いながら時間を過ごすということ。

このセリフで語られているように、お互いの動きを通した対話は、レベルが上がれば上がるほど、ある意味対戦相手と頭の中を共有し合うような、特別な体験となるのでしょう。

相手を上回る（倒す）ため、攻撃と防御を繰り返すほどに、饒舌に自分自身がさらけ出され、お互いがお互いのことを深く理解していく…。

少年漫画でよく見られる「拳を交えた者同士に友情が生まれる」的な描写は、こうした「お互いが死力を尽くして戦うからこそ交わせる、濃密なコミュニケーション」を踏まえたものでないかと、本稿筆者自身は武道や格闘技については未経験ながら、想像してしまうのです。

タマシイふるえる名ゼリフ from COMICS #2　『あさひなぐ』より　寿慶（じゅけい）のセリフ

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