1. はじめに - 美フェス2025 学生ヘアショー

前回の記事では、前半の5チームを紹介しました。今回は、残りの5チームを紹介し、それぞれの個性がどのように発揮されたのかをご紹介します。美容学生たちが織り成す素晴らしいヘアスタイルの数々を、ぜひお楽しみください。




2. チーム紹介

チーム⑥：Hot Emotion

テーマの意味：当初は「感情」（＝Emotion）というテーマに設定する予定でした。ですが僕たちのチームは、メンズモデルで構成されており、その特性を活かしたテーマにしようと考えました。「熱い」という言葉が持つ多様な意味を通じて、情熱的な気持ちを表現できると感じ、「Hot Emotion」というテーマに決定しました。このテーマには、メンズらしい力強さと感情の深さを込めています。

コンセプト：恋愛における、出会いから別れまでの感情の移り変わりを表現。

こだわりポイント：全10組の中で唯一の「メンズ」グループということで、チームの特性が伝わるような音楽と、モデルの身長を考えた配置です。さらに、表現したいストーリーをうまく伝えるために、ステージ構成を工夫しました。

写真右　リーダー：吉岡 勇優（グラムール美容専門学校 １年）

リーダーからの感想：自分のチームのメンバーは全員美容学生なりたてで、今回が初めてのヘアショーでした。そのため、私自身が何をすべきか、どんなヘアショーにしたいのか、また、お客様にとって盛り上がるステージやテーマに沿ったショーを作るためにはどうすべきかを深く考える機会となりました。この経験を通じて、美容学生として大きな一歩を踏み出すことができ、実際に体験しながら多くのことを学び、実感できたと思います。




チーム⑦：Utopia

テーマの意味： 「Utopia」を日本語で言い換えると「理想郷」や「理想社会」となります。今回のヘアショーの全体テーマは「ダイバーシティ（多様性）」で、現代社会をDystopia（暗黒社会）と想定し、今の社会に不満を持つ人々が一人一人、自分の理想の社会を思い描き、それに近づくきっかけをヘアショーを通して見つけられるように、という意味が込められています。

こだわりポイント：音楽・映像共に自作であり、すべてを自分たちの力で作り上げた。現実から乖離した世界観を示すためにヘアカラーや衣装で“非現実”を表現。

写真右　リーダー：正岡 太陽（京都医健美容専門学校 ２年）

リーダーからの感想：今回、学生が主体となり一からヘアショーを作り上げる中で、私たちのグループは音楽や映像も自分たちで制作しました。どうすれば自分たちが伝えたいことをしっかりと伝えられるのか、また、伝えた後にどのように捉えられるかを考え、様々な工夫を重ねました。私たちが理解していても、それを相手に伝えられなければ意味がないと感じます。伝えることの難しさを痛感し、どうすれば上手く伝えられるかが最も難しい部分でした。






チーム⑧：undyed~染まらない~

テーマの意味：私たちのチームは「undyed」というテーマを設定しました。「undyed」の意味は「染まらない」ということです。これは、自分自身が何色にも、誰の色にも染まらないという意味を込めています。そのため、何色にも染まらない黒色をメインカラーとして取り入れました。

こだわりポイント：メインカラーを黒で統一し、色に対するこだわりを強く表現しました。この黒色は、個々の個性がそのままであることを象徴し、どんな状況にも影響されない強い意志を込めています。

写真左　リーダー：松本 姫愛（京都医健美容専門学校 ２年）

リーダーからの感想：チームで一つの共通テーマを持って作品を作るのは初めての経験でした。最初は意見の食い違いがありましたが、最終的には全員の力を合わせて悔いのない作品を作ることができました。それぞれの技術が向上し、私たちのテーマが誰か1人でも心に届けばいいなと思います。






チーム⑨：emotions ~自分たちの個性~

テーマの意味：普段、私たちは感情を抑えながら生活していますが、今回は感情を抑えずに、一人ひとりの感情を個性として表現しようというテーマにしました。自分の感情を素直に、そして強く表現することが大切だと感じ、感情の本質をストレートに伝えたいと思いました。

コンセプト：5つの感情、「楽しい」、「絶望」、「怒り」、「悲しみ」、「喜び」をそれぞれ表現しました。これらの感情を通じて、個々の感情の強さや深さを舞台上で表現し、観客に感情の変化を感じてもらえるようにしました。

こだわりポイント：ステージ上で表現するものを、観客にも伝わるようにハッキリと濃いメイクを意識。写真右　リーダー：古居来未（堺女子短期大学 ２年）

リーダーからの感想：初めてグループで集まったときは、みんな意見とか考えていることがバラバラで何をどうしていきたいか何をテーマにしてやっていきたいかを決めていくのは大変だったけど、最後の最後まで話し合って決めて、最後まで協力していけたのでよかったと感じました。




チーム⑩：Metamorphosis

テーマの意味：生物はそれぞれ独自の進化や生存戦略を持ち、多様な姿や変化をする。覚醒＝自分の可能性を広げると考えて、生物の成長や変態を象徴するテーマ。成長、進化、環境適応の力強さ。

コンセプト：昆虫

こだわりポイント：”奇妙さ“を表現するために考え抜いた、構成、衣装、メイクなど全て。

リーダー：山根美里綾（大阪ビューティーアート専門学校 ２年）

感想：一つのショーを、大阪ビューティーアートのメンバー14人で創り上げることができたのは、周りの皆様のご協力があってこそです。本当に感謝しています。大阪ビューティーアートは、初回の集まりの時点では、私を含めて4人しかいませんでしたが、その後10人の仲間に声をかけたところ、みんな快く参加してくれて参加してくれました。生物がテーマでヘアメイクや衣装すべてが“奇妙であること”が前提という難しいお題でした。それでもメンバー全員がこのテーマにしっかりと向き合ってくれて、トータルで見ても、それぞれのモデルが個性的で、なおかつ奇妙さを持った、最高のショーを創り上げることができたと感じています。その中で苦労した点は、音源とショーの構成部分です。見ていて飽きないショーにするために、前日までみんなで構成や音源について考え抜きました。




3. まとめ

今回紹介した後半の5チームも、前半に劣らず素晴らしいパフォーマンスを披露しました。10チームそれぞれが個性を爆発させ、技術と創造力をぶつけ合った美フェス2025。今後もこうした学生たちが、美容業界でどのように成長し活躍するのか、非常に楽しみです。



次回予告：第3弾「ヘアショー本番までの道のり」特集

次回は、「美フェス2025」ヘアショー本番に至るまでの道のりを追った特集をお届けします。学生たちがどのような思いで準備を進め、どのような試行錯誤を繰り返してきたのか。その舞台裏に迫ります。

「覚醒〜ダイバーシティ〜」をテーマに、個性豊かなヘアスタイルを作り上げるために、学生たちがどのように一丸となって努力してきたのか。そのプロセスを知ることで、ステージ上での感動的な瞬間がより一層深く心に残ることでしょう。

次回記事もお楽しみに！

1. はじめに - 美フェス2025 学生ヘアショー

前回の記事では、前半の5チームを紹介しました。今回は、残りの5チームを紹介し、それぞれの個性がどのように発揮されたのかをご紹介します。美容学生たちが織り成す素晴らしいヘアスタイルの数々を、ぜひお楽しみください。

当初は「感情」（＝Emotion）というテーマに設定する予定でした。ですが僕たちのチームは、メンズモデルで構成されており、その特性を活かしたテーマにしようと考えました。「熱い」という言葉が持つ多様な意味を通じて、情熱的な気持ちを表現できると感じ、「Hot Emotion」というテーマに決定しました。このテーマには、メンズらしい力強さと感情の深さを込めています。

恋愛における、出会いから別れまでの感情の移り変わりを表現。

全10組の中で唯一の「メンズ」グループということで、チームの特性が伝わるような音楽と、モデルの身長を考えた配置です。さらに、表現したいストーリーをうまく伝えるために、ステージ構成を工夫しました。

写真右　リーダー：吉岡 勇優（グラムール美容専門学校 １年）

自分のチームのメンバーは全員美容学生なりたてで、今回が初めてのヘアショーでした。そのため、私自身が何をすべきか、どんなヘアショーにしたいのか、また、お客様にとって盛り上がるステージやテーマに沿ったショーを作るためにはどうすべきかを深く考える機会となりました。この経験を通じて、美容学生として大きな一歩を踏み出すことができ、実際に体験しながら多くのことを学び、実感できたと思います。

 「Utopia」を日本語で言い換えると「理想郷」や「理想社会」となります。今回のヘアショーの全体テーマは「ダイバーシティ（多様性）」で、現代社会をDystopia（暗黒社会）と想定し、今の社会に不満を持つ人々が一人一人、自分の理想の社会を思い描き、それに近づくきっかけをヘアショーを通して見つけられるように、という意味が込められています。

音楽・映像共に自作であり、すべてを自分たちの力で作り上げた。現実から乖離した世界観を示すためにヘアカラーや衣装で“非現実”を表現。

写真右　リーダー：正岡 太陽（京都医健美容専門学校 ２年）

今回、学生が主体となり一からヘアショーを作り上げる中で、私たちのグループは音楽や映像も自分たちで制作しました。どうすれば自分たちが伝えたいことをしっかりと伝えられるのか、また、伝えた後にどのように捉えられるかを考え、様々な工夫を重ねました。私たちが理解していても、それを相手に伝えられなければ意味がないと感じます。伝えることの難しさを痛感し、どうすれば上手く伝えられるかが最も難しい部分でした。

私たちのチームは「undyed」というテーマを設定しました。「undyed」の意味は「染まらない」ということです。これは、自分自身が何色にも、誰の色にも染まらないという意味を込めています。そのため、何色にも染まらない黒色をメインカラーとして取り入れました。

メインカラーを黒で統一し、色に対するこだわりを強く表現しました。この黒色は、個々の個性がそのままであることを象徴し、どんな状況にも影響されない強い意志を込めています。

写真左　リーダー：松本 姫愛（京都医健美容専門学校 ２年）

チームで一つの共通テーマを持って作品を作るのは初めての経験でした。最初は意見の食い違いがありましたが、最終的には全員の力を合わせて悔いのない作品を作ることができました。それぞれの技術が向上し、私たちのテーマが誰か1人でも心に届けばいいなと思います。

チーム⑨：emotions ~自分たちの個性~

普段、私たちは感情を抑えながら生活していますが、今回は感情を抑えずに、一人ひとりの感情を個性として表現しようというテーマにしました。自分の感情を素直に、そして強く表現することが大切だと感じ、感情の本質をストレートに伝えたいと思いました。

5つの感情、「楽しい」、「絶望」、「怒り」、「悲しみ」、「喜び」をそれぞれ表現しました。これらの感情を通じて、個々の感情の強さや深さを舞台上で表現し、観客に感情の変化を感じてもらえるようにしました。

ステージ上で表現するものを、観客にも伝わるようにハッキリと濃いメイクを意識。

写真右　リーダー：古居来未（堺女子短期大学 ２年）

初めてグループで集まったときは、みんな意見とか考えていることがバラバラで何をどうしていきたいか何をテーマにしてやっていきたいかを決めていくのは大変だったけど、最後の最後まで話し合って決めて、最後まで協力していけたのでよかったと感じました。

生物はそれぞれ独自の進化や生存戦略を持ち、多様な姿や変化をする。覚醒＝自分の可能性を広げると考えて、生物の成長や変態を象徴するテーマ。成長、進化、環境適応の力強さ。

”奇妙さ“を表現するために考え抜いた、構成、衣装、メイクなど全て。

リーダー：山根美里綾（大阪ビューティーアート専門学校 ２年）

一つのショーを、大阪ビューティーアートのメンバー14人で創り上げることができたのは、周りの皆様のご協力があってこそです。本当に感謝しています。大阪ビューティーアートは、初回の集まりの時点では、私を含めて4人しかいませんでしたが、その後10人の仲間に声をかけたところ、みんな快く参加してくれて参加してくれました。生物がテーマでヘアメイクや衣装すべてが“奇妙であること”が前提という難しいお題でした。それでもメンバー全員がこのテーマにしっかりと向き合ってくれて、トータルで見ても、それぞれのモデルが個性的で、なおかつ奇妙さを持った、最高のショーを創り上げることができたと感じています。その中で苦労した点は、音源とショーの構成部分です。見ていて飽きないショーにするために、前日までみんなで構成や音源について考え抜きました。

今回紹介した後半の5チームも、前半に劣らず素晴らしいパフォーマンスを披露しました。10チームそれぞれが個性を爆発させ、技術と創造力をぶつけ合った美フェス2025。今後もこうした学生たちが、美容業界でどのように成長し活躍するのか、非常に楽しみです。

次回予告：第3弾「ヘアショー本番までの道のり」特集

次回は、「美フェス2025」ヘアショー本番に至るまでの道のりを追った特集をお届けします。学生たちがどのような思いで準備を進め、どのような試行錯誤を繰り返してきたのか。その舞台裏に迫ります。

「覚醒〜ダイバーシティ〜」をテーマに、個性豊かなヘアスタイルを作り上げるために、学生たちがどのように一丸となって努力してきたのか。そのプロセスを知ることで、ステージ上での感動的な瞬間がより一層深く心に残ることでしょう。

美フェス2025 学生ヘアショー特集第2弾 - チーム紹介 Part2

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