前回は「誰でもデザイナーになれる制作ツール」のご紹介をしましたが、今回はそれらのツールを使って、より自分の理想に近い、より伝えたいことを伝えられるデザインの基礎部分を学んでいきましょう。



【デザインを決定するレイアウトとバランス】



さて、デザインとは何か？パステルグラデーションの背景だったり、90年代テイストだったり、流行の傾向があるサイケデリックであったり、様々なビジュアルがありますが、根本的に今挙げたものは、人という土台の上に着せた服のようなものです。今回ご紹介するのは、服の部分ではなく、人の部分。つまりは基礎であるレイアウトと、そのレイアウトの良し悪しを決定するバランスのお話をさせていただきます。

レイアウトを作る際、どこにタイトルを置くのか、どこに写真を配置するかの設定をしますが、この時配置バランスの知識があるかないかで、デザインの範囲は大きく変わります。



例えば上の図（①）では異なる大きさの円が描かれています。さて、どちらの丸が目立つ丸でしょうか？人それぞれ感覚的な部分で意見は分かれるでしょうが、一般的には左の丸が写真などを入れても目立つ内容になります。



次に上の図（②）ではどうでしょう？感覚により違いはありますが、一般的には右の丸が目立つ丸となります。

なぜ同じ丸なのに、①と②では目立つ位置が違うのか？



実は色には重たさがあります（上図）。色は背景が白であれば、濃度が薄ければ軽さを与え、逆に濃度が濃ければ重たさを与えます。





では配置によるバランスとはどういうことでしょう？Aでは先程の円をランダムに並べたものとなります。この状態でも2つのバランスは均等に保たれている為、極端に悪さはありませんが、右上の余白に目が行く可能性があります。そこで紙面全体の中でバランスを整えたものがBとなります。Bの中には様々なルールが設けられており、それを視覚化したものが下図となります。円は同じ比率（横1に対して縦1.3の部分に円の中心がくる）でマージンがとられ、天地はマージンaという高さに沿って設定しています。



最初はこの様な設定は難しいため、頭の中で天秤を出して考える。もしくは左右対称のシンメトリーで作るのが良いでしょう。



【重たさや質量での役割】


これらの重たさを考慮した上で、重たさを優先するのか、それとも質量を優先するのかが重要となります。

基本的に重たさを優先する場合、ロゴ、タイトル、見出しなどの文字系が多くなります。

逆に質量を優先するものでは、写真、イラストなどのイメージを仕様することが多くなります。

ではそれを踏まえて前回ご紹介したCanvaのテンプレートを見てみましょう。





①は左上からタイトル、右下に写真を配置したカフェのチラシ

②では上に写真、下にタイトルを配置したレースショーのポスター

③は右上にタイトル、左下に見出しの討論会のポスター

ただ③に関して、色が濃い程重たさが増えるという説明に対して、肝心なタイトルが白となっています。

これには理由があり、背景が白であれば濃度が濃い（黒に近づく）ほど重いのですが、背景の色が濃い場合は逆が効果的になります。

またこれらはCanvaのテンプレートをそのまま掲載したものとなりますが、これに先程のレイアウトとバランスを調整したものが下記となります。



①に関してはタイトルがセンター左揃えのような部分を、もっと左に寄せて右下の写真を大きくバランスを整えました。

②は迫力のある写真をもっと大きく整え、下のタイトルは程良いバランスに調整しました。

③は目線は左上から始まり右下に流れるZ目線の配置へ変更。

タイトルから流れた目線は左から右に進行する女性たちにフォーカスされ、ただしく見出しへと誘導されます。

上記の変更の様に、Canvaのテンプレートだけでも美しいデザインは可能ですが

レイアウトとバランスを整えることで、より美しいデザインへと仕上げることができます。



【更に複雑な内容も応用でカンタンに調整】



要素は2つとは限らず、沢山の要素の中でレイアウトするものがあります。

Canvaテンプレートなどは、もともとの内容自体完成していますが、先程と同じ様に2つの要素のある部分をA、B、Cで区切り、全体をDと設定します（上図）。各部分でバランスを整えたものが下図となります。



この様に、元から見て完成されているものでも、レイアウトとバランスなどの知識がある場合、さらに調整して良いものを作ることができます。

Canvaや、Canva意外の制作ツールを利用している方、またグラフィックデザイン意外のことでも是非活用してください。

前回は「誰でもデザイナーになれる制作ツール」のご紹介をしましたが、今回はそれらのツールを使って、より自分の理想に近い、より伝えたいことを伝えられるデザインの基礎部分を学んでいきましょう。

【デザインを決定するレイアウトとバランス】

さて、デザインとは何か？パステルグラデーションの背景だったり、90年代テイストだったり、流行の傾向があるサイケデリックであったり、様々なビジュアルがありますが、根本的に今挙げたものは、人という土台の上に着せた服のようなものです。今回ご紹介するのは、服の部分ではなく、人の部分。つまりは基礎であるレイアウトと、そのレイアウトの良し悪しを決定するバランスのお話をさせていただきます。

レイアウトを作る際、どこにタイトルを置くのか、どこに写真を配置するかの設定をしますが、この時配置バランスの知識があるかないかで、デザインの範囲は大きく変わります。

例えば上の図（①）では異なる大きさの円が描かれています。さて、どちらの丸が目立つ丸でしょうか？人それぞれ感覚的な部分で意見は分かれるでしょうが、一般的には左の丸が写真などを入れても目立つ内容になります。

次に上の図（②）ではどうでしょう？感覚により違いはありますが、一般的には右の丸が目立つ丸となります。

なぜ同じ丸なのに、①と②では目立つ位置が違うのか？

実は色には重たさがあります（上図）。色は背景が白であれば、濃度が薄ければ軽さを与え、逆に濃度が濃ければ重たさを与えます。

添付画像: バランス2_アートボード 1.jpg

添付画像: バランス2_アートボード 1 のコピー.jpg

では配置によるバランスとはどういうことでしょう？Aでは先程の円をランダムに並べたものとなります。この状態でも2つのバランスは均等に保たれている為、極端に悪さはありませんが、右上の余白に目が行く可能性があります。そこで紙面全体の中でバランスを整えたものがBとなります。Bの中には様々なルールが設けられており、それを視覚化したものが下図となります。円は同じ比率（横1に対して縦1.3の部分に円の中心がくる）でマージンがとられ、天地はマージンaという高さに沿って設定しています。

最初はこの様な設定は難しいため、頭の中で天秤を出して考える。もしくは左右対称のシンメトリーで作るのが良いでしょう。

これらの重たさを考慮した上で、重たさを優先するのか、それとも質量を優先するのかが重要となります。

基本的に重たさを優先する場合、ロゴ、タイトル、見出しなどの文字系が多くなります。

逆に質量を優先するものでは、写真、イラストなどのイメージを仕様することが多くなります。

ではそれを踏まえて前回ご紹介したCanvaのテンプレートを見てみましょう。

①は左上からタイトル、右下に写真を配置したカフェのチラシ

②では上に写真、下にタイトルを配置したレースショーのポスター

③は右上にタイトル、左下に見出しの討論会のポスター

ただ③に関して、色が濃い程重たさが増えるという説明に対して、肝心なタイトルが白となっています。

これには理由があり、背景が白であれば濃度が濃い（黒に近づく）ほど重いのですが、背景の色が濃い場合は逆が効果的になります。

またこれらはCanvaのテンプレートをそのまま掲載したものとなりますが、これに先程のレイアウトとバランスを調整したものが下記となります。

①に関してはタイトルがセンター左揃えのような部分を、もっと左に寄せて右下の写真を大きくバランスを整えました。

②は迫力のある写真をもっと大きく整え、下のタイトルは程良いバランスに調整しました。

③は目線は左上から始まり右下に流れるZ目線の配置へ変更。

タイトルから流れた目線は左から右に進行する女性たちにフォーカスされ、ただしく見出しへと誘導されます。

上記の変更の様に、Canvaのテンプレートだけでも美しいデザインは可能ですが

レイアウトとバランスを整えることで、より美しいデザインへと仕上げることができます。

【更に複雑な内容も応用でカンタンに調整】

要素は2つとは限らず、沢山の要素の中でレイアウトするものがあります。

Canvaテンプレートなどは、もともとの内容自体完成していますが、先程と同じ様に2つの要素のある部分をA、B、Cで区切り、全体をDと設定します（上図）。各部分でバランスを整えたものが下図となります。

この様に、元から見て完成されているものでも、レイアウトとバランスなどの知識がある場合、さらに調整して良いものを作ることができます。

Canvaや、Canva意外の制作ツールを利用している方、またグラフィックデザイン意外のことでも是非活用してください。

あなたも今すぐデザイナー！vol.02　レイアウト、バランステクニック

0件のコメント

オススメ記事

あなたも今すぐデザイナー！vol.02 レイアウト、バランステクニック

0件のコメント

オススメ記事

あなたも今すぐデザイナー！vol.02　レイアウト、バランステクニック