空が広い開けた場所で“心地よさ”を提供する『PAALS』。
三重県松阪市のサロン『PAALS』では、ビル群が立ち並ぶ都会では味わえない広々とした空が広がる抜群のロケーションが楽しめます。今回お話を伺ったのは代表の遠藤優也さんです。自然豊かな場所で営業する確かな理由がありました。 ─このような場所で始めたのはなぜでしょうか?そのいきさつを教えてください。 「感性を磨くためにいろいろな場所に行きますが、ロケーションありきで行くところを決めることが多いですね。どこに建てるといい雰囲気になるのか、自然と考えています。山と海だったら『海』と答えるように、開けた場所の方が心地がよくて好きです。それで、できるだけ周りに何もないところでやりたくて必死に探しました」 「PAALS」がある嬉野平生町の風景 ─探すのが難しそうですが、実際どのように探しましたか? 「ひたすら歩いて空き家を探したり、町長さんに会いに行って空き家がないか尋ねたり。そうこうしているうちに1年以上かかってしまいました。もともと廃墟だったこの場所を更地にして建てました」 ─都会のサロンとはどういった違いがありますか? 「今ではアクセスがいいサロンが無数にあって、それでもうちを選んでわざわざ来てくださるので、そのありがたみを感じます。お客様がいてこそ、僕たち美容師が生きていくことができるわけで、生かしてもらっている感覚を忘れてはいけません」 ─どういった方が利用されますか? 「ホットペッパーなどのサイトをやっていないので、SNSを見てきてくださる方が多いです。楽をすると今後のためにならないので、スタッフ一人ひとり、自力で集客してもらっています。そこを頑張れたら、何かがあっても乗り越えることができるはず」 ─内装のこだわりポイントを教えてください。 「座ってもらったらわかります。この景色を見ながらの施術はなかなかないですよ。時間帯によっては朝日を見ながら、というのもできます。夜はライトアップされて綺麗です。好きな時間帯を見つけてみてください」 ─サロン内には洋書や写真集が多く見受けられますが、どういった意図で? 「どちらかというと、スタッフに対して感度を高めてほしいと思っているから、というのが大きな理由です。中には読んでくださる方もいらっしゃるので、興味のフックになれたらうれしいです」 ─今後の展望を聞かせてください。 「二つあります。一つはここの敷地が700坪あって、まだ余っているので、何かしら面白い場所にしたいと思っています。もう一つは、二拠点美容師になることです。いい場所があったらやってみたいですね」 シャンプー台がある空間には、なんと、60個の電球が備わっています。見上げた景色はまるで星空のよう。プラネタリウムにきたかのような、そんな気持ちにもなります。皆さんも“リフレッシュ”を求めて、三重県・松阪市へ。 <SALON DATA> PAALS/パレス 三重県松阪市嬉野平生町32−2 Instagram : @paals_unrealistic