三重県いなべ市のリゾートバーバー『GOLDENBACK barber&villa』は、施術中のロケーションが抜群。今回お話を伺ったのは、理容師であり、隣接する貸別荘の管理人でもある日置祐人さんです。山間で営業する確かな理由がありました。 ─こういった場所で始めたのはなぜでしょうか？いきさつを教えてください。 「うちの会社は、名古屋市内に床屋を3店舗展開しています。社内の定例会議で、リゾートバーバーってよくないですかって、誰かが言って満場一致しました。自然の中でリラックスできたら最高じゃないですか！それで、僕だけ自然豊かないなべ（三重）から通っていたからか、土地を探せと言われまして...（笑）」 ─土地!?（笑）。どのように探しましたか? 「名古屋から車で1時間くらいの場所という条件付きで、仕事の合間に探しては3年が経ち、限界を感じて不動産屋に頼りました。やりたいことを話したらすぐに紹介していただけて、それがここでした。もともと書道家の先生が建てた別荘だったそうです。内見して興奮冷めやらず、勢いで買っちゃいました」 ─どんな方が床屋を利用されますか？ 「比較的遠方からの経営者の方が多くて、こんなことがしたいけど誰かいい人いないかな? と相談を受けることもあります。ここに限らず、床屋には人と人をつなぐ役割を担うことができると思っています。会社の理念として『床屋を通じてまちづくり』を掲げていますが、地元の方に来ていただくにはハードルが高いのが現状です。最近はイベントを開催していて、気にかけてくださる方が少しずつ増えてきている実感があります」 ─床屋と隣接する貸別荘を利用される方についても聞かせてください。 「2人でいらっしゃる場合、1人は理髪店で施術、1人は貸別荘でワーケーションして、途中で交代するケースも。快適に過ごしていただけるよう、アメニティを豊富に用意しています。バーベキュースペースがある庭では、テントサウナやハンモックを貸し出しています。川のせせらぎを聞きながら癒されてください」 ─「都会の喧騒から離れ、身の回りを整え、心が潤う」をコンセプトにしていらっしゃいますが、ここならではのメニューはありますか？ 「ヘッドスパやフェイシャルエステなど、“癒し”を提供することに注力しています。サウナで整う感覚に近いですね。脳をリセットするお手伝いができたら、と思っています。それから、お客さまに最後に確認いただく小さな鏡を除いて、鏡という鏡はありません。というのも、一般的にはカットやカラーしている姿、過程を見ることになりますが、この場所だとどうなのかな？と。中には理容師（美容師）と目が合うと気まずいと感じる方も。ここは全面ガラスで景色だけが見えます。なので、リラックスした状態で、ワクワクしながら待っていただけたらうれしいです」 ─今後の展望を聞かせてください。 「UターンやIターンでこっちに戻ってきてくれている同世代が多いので、そういう人たちと一緒に何かやりたいです。行政も巻き込んで、もっと面白いことができたらいいなと常々思っています」 忙しい日々を過ごしていると、無意識のうちに疲れがたまっているもの。今回訪れたこちらは、まるで別世界にいるようで、しっかりとリフレッシュできました。皆さんも“癒し”を求めて、三重県・いなべ市へ。 ＜SALON DATA＞ GOLDENBACK barber&villa 三重県いなべ市北勢町川原2906-2 Instagram : @goldenback_barber_villa