学生時代からの夢を叶えたHEAVENS・NASUさんに聞く「東京で働くこと」【後編】
『HEAVENS』 スタイリストの NASUさんに、トレンド発信基地であり、美容の最先端でもある東京で働くことをテーマにインタビュー。 最後となる【後編】では、スタイリストデビューを果たしたNASUさんに、これから叶えたい夢を聞いていきます。 一番はお客さまに喜んでもらうこと。有名になりたいとは思わない —スタイリストデビューをされて、率直な気持ちを聞かせてください。 日美のクラスメイトには、早々にデビューし、いまではセミナーを開催しているなど華々しく活躍している子もいて。そんな姿を見ていると「かっこいいな、自分ももっと頑張ろう!」と思いますね。今は、来てくださるわたしのお客さまを幸せにすることが目標です。 また、アシスタント時代と違い、スタイリストはお客さまから直接お金をいただくようになるので、その分責任感は増えましたね。 NASUさんが手がけるスタイル(Instagramより)。 —確かにスタイリストになると、集客とかも意識しないといけなくなりますよね。 だからInstagramを一層がんばるようになりました。正解がなくて、難しいんですけど……。どんな人なのか美容師の人となりがわかる方が来店しやすいかなと思うので、たまにプライベートのことを投稿してみたり。今は勉強中です。 わたしは、ちょっと重めのスタイルが好きなんですよね。ライン感を効かせたちょっとメリハリのあるカットスタイル。そういう得意なことや好きなものがわかるような投稿を心がけています。 —Instagramを拝見するといろいろなスタイルが掲載されていて、どれも素敵です!お話をうかがっていても、NASUさんだったらさまざまな悩みに幅広く対応してくれそうという安心を感じたのですが、やっぱりそういったお客さんは多いんですか? そうですね。悩みを抱えているお客さまは多いです。例えばクセ毛の方だったり、職業柄黒髪しかできない方だったり……。かつてのわたしがそうだったように『HEAVENS』で培った技術で、お客さんを幸せにしたいなと思っています。またそういったお客さまにリピートいただけるとすごくうれしいです! 酸性ストレートスタイルも得意。 ただ、ちょっと悩みに寄り添いすぎちゃうというところがあるので、お客さんの要望も叶えつつこういうスタイルも良いですよねみたいな、よりベストな提案をできるようになることが今の課題です。 夢は育ててもらった『HEAVENS』への恩返し —最後に、今の夢を教えてください。 正直、独立して経営者になりたいとかはないんですよ。『HEAVENS』のカットや空気感が好きなので、ずっとここにいたいですし、わたしもお客さまに感動を与えられる美容師になることが夢です。育ててもらった『HEAVENS』に恩返しできるようになりたいです。 <PROFILE> HEAVENS 本店 スタイリスト NASUさん 1997年生まれ。神奈川県出身。日本美容専門学校を卒業後『HEAVENS』に新卒入社。約4年のアシスタントを経て昨年スタイリストデビュー。カットと髪質改善メニューを得意とし、ゲストの悩みに寄り添うスタイルを大切にしている。最近はキャンプにハマっているそう。「全部自分でやりたい!という性分なので、ゼロからつくりあげないといけないところがおもしろいです」 Instagram : @nasuharuna <SALON DATA> HEAVENS 本店/ヘブンス ホンテン 東京都渋谷区神宮前5-12-10-1F HP : https://www.heavens.co.jp/ Instagram : @heavens_hair
学生時代からの夢を叶えたHEAVENS・NASUさんに聞く「東京で働くこと」【中編】
『HEAVENS』 スタイリストの NASUさんに、トレンド発信基地であり、美容の最先端でもある東京で働くことをテーマにインタビュー。 この【中編】では、苦しくもあったアシスタント時代をどう乗り越えたかを伺います。 4年間の下積み生活。がんばれたのは… —アシスタントを4年というと少し長いような気がします。何か大変だったことやつらいと感じたことはありましたか? 決して、甘いサロンではないことは覚悟していたんですけど……自分がここまでできないのかという壁にぶつかり、愕然としましたね。 特にデビュー前の1年間は過酷で。業務をしながら終業後は練習。休みの日はモデルハントに撮影にと、よく乗り越えられたなと思います(笑)。 ただこのアシスタント期間で、技術の向上だけでなく、自分に甘えがちな性格を鍛えられましたし、移動時間をリサーチに充てるとか、時間を無駄にしないという意識も身につきました。 —そんな時、支えになったものは何でしょう? まずは同期の存在が大きいです。実は専門学生のとき『HEAVENS』を勧めてくれた友人が同期なんです。ともに悩み、支え合える同期がいたことはとても心強かったです。 また母の教えが「自分で決めたことは最後までやり通せ」なんです。だから、幼少期の習い事などを通して、諦めないという土台や精神面の強さは自分のなかにずっとありました(笑)。 終電まで付き合ってくれる、厳しくも熱い先輩の存在 —逆に、アシスタント時代のうれしかったできごとはありましたか? やはり先輩の温かさでしょうか。できていないことにはダメだとストレートに指摘される厳しさはあったのですが、がんばる人にはとことん付き合ってくれました。 「おつかれさま」とバッグを背負って出ていこうとしていたのに、練習をしているわたしを見るとバッグを置いてハサミを持ってきて、終電ギリギリまで教えてくれる、なんて夜もあって。そんな先輩の姿勢を見て、余計がんばらなくちゃと励みになりましたね。 —たくさんの努力があってのデビューだったんですね。いざデビューが決まって何かお祝いはされましたか? すごくうれしい気持ちでいっぱいだったんですけど、特別お祝いみたいなことはしなかったですね。スタイリストになれたことがゴールではなくここからがスタート。気を引き締めました。 アシスタント時代を通して、一層『HEAVENS』を好きになったというNASUさん。【後編】では、今の目標や夢を伺います。 <PROFILE> HEAVENS 本店 スタイリスト NASUさん 1997年生まれ。神奈川県出身。日本美容専門学校を卒業後『HEAVENS』に新卒入社。約4年のアシスタントを経て昨年スタイリストデビュー。カットと髪質改善メニューを得意とし、ゲストの悩みに寄り添うスタイルを大切にしている。最近はキャンプにハマっているそう。「全部自分でやりたい!という性分なので、ゼロからつくりあげないといけないところがおもしろいです」 Instagram : @nasuharuna <SALON DATA> HEAVENS 本店/ヘブンス ホンテン 東京都渋谷区神宮前5-12-10-1F HP : https://www.heavens.co.jp/ Instagram : @heavens_hair
学生時代からの夢を叶えたHEAVENS・NASUさんに聞く「東京で働くこと」【前編】
ファッションやカルチャーのトレンド発信基地である東京。都内にあるヘアサロン数は約9000件を誇り、美容の最先端とも言えるでしょう。 そんなおもしろくも複雑な街で活躍する美容師さんに「東京で働く」をテーマにお話を聞いてみました。 今回は、ファッション好きがよく訪れることでも有名な『HEAVENS』 のスタイリスト、NASUさんです。 なぜ美容師という仕事を選んだのか。『HEAVENS』で働きたいと強く思うきっかけになった専門学生時代のできごと、挫けそうになったアシスタント期間を支えた母の言葉など。NASUさんのこれまでのエピソードから東京の美容師像を探っていきます。 単純な理由で入学した日美で、人生の友に出会う —NASUさんは、いつから美容師になることを決意したんでしょうか? 高校生のときですね。仲の良い先輩が美容専門学校に進学したんです。当時わたしもクラスメイトの髪の毛を染めたり、雑誌やYouTubeを参考にアレンジをしてあげたりしていて、「美容師、向いてるかも?」と感じていました。あとは、ファッションに興味があったので、自分の好きな服で働けるということも大きかったです。 —では、数ある学校の中で、日本美容専門学校(以下:日美)に入学を決めた理由は? その先輩が日美だったからですね。結構、単純な理由で選んじゃいました(笑)。 —いざ、入学してみてどうでしたか? それがものすごく良い環境だったんです!好きなものが一緒の仲間がいることが、まず良いですよね。入学してから、自分はあまり器用な方ではないことに気づいちゃったんです……(笑)。でも、みんな努力している、だからわたしもがんばろう!という気持ちにいつもさせられてました。今でもクラスメイトの存在は自分の刺激であり、支えになっています。 学生時代はスナップされたことも。 ヘア人生を変えた『HEAVENS』のカット —今働かれている『HEAVENS』と出会ったのも、専門学生の時でしょうか? そうですね。仲の良かった同級生に「いいよ」と紹介してもらって、『HEAVENS』に行ってみたんです。 わたし、すごいクセ毛なんですよね。だからサロンで「ショートにしたいんです」とお願いしても、毛質的にボブにしかしてもらえなくて……。そんな時『HEAVENS』の世良田さんは「いいじゃん、おもしろそう。やってみようよ!」と念願のショートにしてくれたんです。それが、本当にうれしくて。 サロンでセットしてもらったスタイルを自宅ではなかなか再現できない、って結構あるあるだと思うんですけど、ちゃんと自分でかわいくスタイリングできて、くせを活かしつつショートを楽しめたことに感動して、お客さんとして通うようになりました。 学生時代、HEAVENのスタッフにしてもらった髪型 —通われていくなかでここで働きたいという気持ちが大きくなったわけでしょうか? そうですね。お客さんへの対応やスタッフのみなさんの人間性、サロンの空気感がすごく良いなと。わたしも『HEAVENS』でお客さんを感動させられる美容師になりたいと憧れるようになりました。 「『HEAVENS』に落ちていたら、今、美容師をしていないです」 —そして、その夢を叶えるべく就職活動をされたと思うのですが、いかがでしたか?人気のサロンで、倍率も高そうなイメージがあります。 わたし、『HEAVENS』しか受けてないんです。ここで働けなかったらファッション関係の仕事に就こうと思ってました。正直、面接の手応えはまったくなくて……、想いの強さが伝わったのかなと思います。 念願だった『HEAVENS』への就職を決めたNASUさん。つづく【中編】では、下積みの苦労と腐らなかった理由を聞いていきます。 <PROFILE> HEAVENS 本店 スタイリスト NASUさん 1997年生まれ。神奈川県出身。日本美容専門学校を卒業後『HEAVENS』に新卒入社。約4年のアシスタントを経て昨年スタイリストデビュー。カットと髪質改善メニューを得意とし、ゲストの悩みに寄り添うスタイルを大切にしている。最近はキャンプにハマっているそう。「全部自分でやりたい!という性分なので、ゼロからつくりあげないといけないところがおもしろいです」 Instagram : @nasuharuna <SALON DATA> HEAVENS 本店/ヘブンス ホンテン 東京都渋谷区神宮前5-12-10-1F HP : https://www.heavens.co.jp/ Instagram : @heavens_hair