MY RULE【Laji 高嶺桃子さん】前髪への攻めた提案がゲストとの距離を近づける
多様性のこの時代に必要不可欠である”自分らしさ”。……しかしどうやって見つけたらいいんだろう? 今回お話を聞いたのは、かわいい前髪スタイルで人気の美容師 Lajiトップスタイリストの高嶺桃子さん。得意とするテクニックを切り口に、自分らしさを発見し磨いていく方法を聞きました。 高嶺さん流かわいい前髪のつくり方 ―「前髪だけは高嶺さんにお願いしたい」というお客さんが多いと聞きました。 「そうなんですよ。ありがたいことに、前髪カットだけしに来てくださるお客さんは結構いらっしゃいます」 ―そもそも、どうして前髪にこだわりを持つようになったのでしょうか? 「わたしが目指していたのは、お客さんのやりたいを全部叶えられる美容師像。なので、前髪を推したつもりはなかったんです(笑)。自分自身、骨格に合う前髪を模索した結果、短めが一番似合うな、となりまして。入社してからずっとですね。するといつの間にか前髪がわたしの個性になり、『高嶺さんを見ていたら切りたくなりました!』と来てくださる方が増えたんです」 高嶺さんの前髪デザインコレクション ―気づけばトレードマークになっていたんですね。前髪って髪型のキモといっても過言ではないじゃないですか。スタイルをつくるときに気をつけていることや重視していることはありますか? 「①ウェット・ドライは必須、②再現性を重視、③攻めた提案、の3つです。まず、その日ついたクセを全部リセットするために、一度髪を濡らした後、ブローをしてからカットするようにしています。次に、普段のセットの仕方などをヒアリングして、お家でもちゃんと再現できるようにしてあげることも大切です」 「そして何よりわたしがいちばん大事にしているのは、意見をちゃんと伝えること。お客さまの言われた通りにするんじゃなくて、『絶対にこうした方がもっとかわいい!』というのは思い切って提案するようにしています。『この人だったら、新しい自分を見せてくれるかも』ってお客さまに期待してもらいたいんです!」 センスを磨くコツは、飽き性と自信の無さ? ―SNSを拝見していてもすごく素敵ですし、この人の提案だったらぜひぜひお任せしたいかもって高嶺さんに憧れちゃう気持ち、とてもわかります。 「そう言ってもらえてうれしいです!おっしゃるように、信頼を後押しできるような投稿を心がけているのですがなかなか難しいと感じています…。実を言うと、自分にはセンスがないなと思っていて。だからいろんな雑誌を読んだり、ショップスタッフさんとお話を聞いたりして勉強させてもらっています」 「おまけに飽き性でもありまして…ちょっと前までは古着ばっかりだったのですが、今はセレクトショップでたくさんのかわいいものから好きなものを選ぶことにハマっています。なので、自分の投稿は一貫性がないなぁと思っていたところなんですよ」 高嶺さんの私服スタイルはいつも多彩! ―いえいえ!むしろお客さんにとってはいろんなかわいいを知っている美容師さんってとてもありがたい存在だと思います!年齢や流行によっても服の系統とか趣味って変わってくるじゃないですか。でも高嶺さんならたくさんのかわいいを知っているから、ずっと安心して通えますよね。 「確かにそうかもしれませんね!ありがとうございます。過去に前髪をつくって似合わなかったとか、前髪にまつわる後悔ってみなさん絶対に一回はあると思うんですよね。そんな方にこそぜひ来ていただきたいなって。じゃあ何がだめだったかをしっかりヒアリングして、他の美容師さんはしないような新しい自分に出会える提案をする自信はあります!」 Lajiトップスタイリスト 髙嶺桃子 関西美容専門学校を卒業後、新卒で『Laji』に入社。今年で9年目。この4月に産休から復帰!Lajiは淹れたての美味しいコーヒーが楽しめるサロン。「入社して一番はじめに教わったのはエスプレッソマシーンの使い方でした」。 Instagram @momoko_takamine <SALON DATA> Laji/ラジ 大阪市中央区北浜東1-17野村ビル3F HP:https://beauty.postas.asia/reserve/contents/reserve_top.xhtml?CODE=23184076f488be37a1cfc80fcfb5d3d1633c422b5ac90f2da0490523c19cebd3 Instagram : @hair_make_laji
作業時間はたったの20分!継続の極意は手軽さにあり。 TLUUS代表・土谷大貴さんに聞く「SNSと美容師の◯◯な関係」【後編】
TLUUS代表を務める土谷大貴さんにSNS活用の極意を伺うインタビュー。前編では、動画制作の深いこだわりついてたくさんお話しいただきました。 今回の後編では、どのように動画をつくられているのか、そして続けていくためのポイントを教えていただきます。 →前編はこちら 短時間の作業が無理なく楽しくSNSを運用するコツ ―インスタグラムへの並々ならぬこだわりを感じました。きっと動画の制作や編集作業もきっと大変なことですよね。 いえ、それが手を抜いているなんてことはないんですが、1本あたりだいたい20分以内で完成させているんですよ。 ―えっ、そんなに短時間で動画ってできるもんなんですか!? 撮影も編集もiPhoneだけでやっているんです。その方が手軽で……接客の空き時間や、カラーの待ち時間に作業ができますしね。 実はアフレコはお風呂で録っていて。雑音が入りにくいっていうことももちろんですが、湯船に入っているとどうしても熱さで限界がきちゃいますよね。のぼせてしまうまでに声を録りきらないといけない、そんな制限を課すことでどんなにがんばっても15分以内には完了させなければならない状況をつくっています。 キャッチコピーもパッと頭に浮かんだ言葉を入れているので、考える時間はだいたい5秒くらい?(笑)。更新し続けるとなると、無理のない手軽さが重要になってくるわけなんです。 ―お風呂場でiPhoneのマイクに向かって話しかけている土谷さんを想像して笑ってしまいました。では、撮影時に気をつけていることなどはいかがでしょうか? 技術的なことではないのですが……、お客さまは髪を切るためにお店にきてくださっているというのを忘れないことでしょうか。写真や動画を撮りたいのは、ぼくの都合なので。撮影に承諾いただけたら感謝の気持ちをしっかり伝えますし、断られた際にがっかりしたような態度や言動は絶対しちゃダメですね。 継続は力なり。結果が出るまでやり続けること ―最後に、今回のインタビューを見てSNSをがんばろうと決意された美容師さんへのアドバイスをお願いします。 何よりも大切なのは、結果が出なくても耐えることです。僕も投稿をはじめてから「インスタを見てきました!」というお客さままでに来店いただくまでに3ヶ月はかかりました。やり続けていくこと、そしてその積み重ねが自分の知見になっていくんです。 あと、来客に繋がる以外にSNSに力を入れることのメリットがあるんですが、なんだと思います? ―えぇっと、写真が上手になるとかでしょうか……? それもありますが、自分のスタイリングを客観視できることです。これ、技術の向上にも大きな一役を買っていて、上達の近道だとぼくは思っています。だから、すべての美容師さんがSNSを活用すべきなんです! そしてSNSの大切さを知っているからこそ、僕たちTLUUSでは一人ひとりに沿ったSNSのコーチングをしています。実際にSNSを通して0から30人の来客に繋げたスタッフもいるんですよ。ぜひうちの求人に応募してくれたらうれしいです!(笑) <PROFILE> TLUUS本店 代表 土谷大貴さん 1995年生まれ、大阪府出身。ル・トーア東亜美容専門学校卒業後は大阪府内のヘアサロンに勤務。その後、関西の大手サロンでの店長経験やフリーランスを経て2021年秋、TLUUSの立ち上げとともに参画。代表を務める傍ら、SNS担当として後進の指導にあたっている。趣味は格闘技を見ること。 Instagram : @tluus_daiki.short <SALON DATA> TLUUS本店/トゥルーズホンテン 大阪市北区角田町1-20 フキヤビルB1F Instagram : @tluus.hair.official ☆2023年6月24日にTLUUS梅田店がNEWオープン! ぜひTLUUSのインスタグラムでチェックしてみてください。
最初の1秒で心を掴む!ゲストに響くSNSコンテンツとは? TLUUS代表・土谷大貴さんに聞く「SNSと美容師の◯◯な関係」【前編】
美容師さんにとって切っても切れないSNS。自身のブランディング、時には営業ツール、そして情報収集と多岐にわたってお仕事に影響をしているはずです。 今回は、思わず目にとまるキャッチや、声をアフレコした親しみやすさで人気のTLUUS代表・土谷大貴さんのインスタグラムにフォーカス。裏側にある並々ならぬこだわりやゲストに響くコンテンツ制作の秘訣など……、フォロワーに支持されるヒミツに迫ります。 アニメから着想を得た、目に留まるキャッチコピー! ―土谷さんのインスタグラムを拝見しましたが、キャッチコピーがすごくおもしろいですよね。あと、アフレコをされているからか土谷さんをより身近に感じられて、すごくいいなと思いました。 ありがとうございます。まさにそのキャッチコピーをつけることと、動画にアフレコすることはぼくの投稿でも特にこだわっているところなんです。 ―そもそも土谷さんはどうしてインスタグラムの投稿に力を入れるようになったんでしょうか? サロン情報サイトでの集客が伸び悩んでいたことが大きな理由です。ほかに何かできることがないかとインスタグラムに力を入れるようになりました。それがちょうど5年ほど前。今では、新規のお客さまの100%がInstagramを見て来てくださっているといっても過言ではありません。 ―がんばりがしっかり結果へと繋がるのがSNSなんですね。過去の動画を遡って拝見すると動画の内容もちょっとずつ変わっているような気がします。 そうですね、最初は他の美容師さんやバズっているクリエイターさんの投稿を参考にしていました。でも、やっぱり同じだと二番煎じでしかないので、僕にしかない独自性を出さないと見てもらえないなと。インサイトやお客さまの反応をうかがいながらたどり着いたのが、キャッチコピーとアフレコなんです。 ぼく、アニメが好きでして……アニメって各回にタイトルがついているじゃないですか?そんなふうにインスタの動画にもタイトルがついていたらわかりやすいなと。 アフレコは美容師で誰もしている人がいなかったのでちょっとやってみたんですけど、お客さんから「おもしろい」って好感触をいただきました。先ほどおっしゃっていただいたように、声が近いことで人となりが鮮明に見えてきますよね。 ―なるほど、そうやって試行錯誤されながら唯一無二の武器を磨き上げていったわけですね。 動画コンテンツ、大事なのは最初の1秒! ―約5年間、土谷さんはインスタグラムに力を注いでこられたわけですが、一番大事にされていることってなんでしょうか? それは“最初の1秒”です。動画の続きを見たいかどうかって最初の1秒で決まると言われています。だからパッと見た瞬間に内容が伝わるということは意識していますね。最初に目に入るキャッチコピーにも秘密があって……たまにちょっとマイナスなことを僕書いてません? ―たしかに!「扱いづらいです」だとか「イメチェン失敗」とか、なんだか引っかかるワードが……。 ですよね。人って損するかもって感じたときに心が動くんそうなんです。なので、「〇〇しないと△△です」というようなちょっとマイナスなキャッチコピーをあえて入れるようにしています。やりすぎるとただ性格の悪い人になっちゃうので、そこはさじ加減ですけど。 ―SNSをうまく運用していくには実践だけでなく知識を集めることも大切だったんですね。 細かいところのこだわりで言うと、たまにストーリーにぼくの私服だったりお休みの日のようすとかを投稿するようにしています。ちょっとした変化と言いますか、フォロワーさんに「おっ!」と思ってもらえたらいいなということがひとつ。そして、繰り返しになってしまいますが、人となりを見せることで親しみやすさを感じてもらえたらなと。 フォロワーを飽きさせない工夫と、どんな美容師さんなのか人となりがわかることが大事だとわかりました。後編では、そんなインスタグラムを土谷さんが実際どのように作っているのかを聞いていきます。 <PROFILE> TLUUS本店 代表 土谷大貴さん 1995年生まれ、大阪府出身。ル・トーア東亜美容専門学校卒業後は大阪府内のヘアサロンに勤務。その後、関西の大手サロンでの店長経験やフリーランスを経て2021年秋、TLUUSの立ち上げとともに参画。代表を務める傍ら、SNS担当として後進の指導にあたっている。趣味は格闘技を見ること。 Instagram : @tluus_daiki.short <SALON DATA> TLUUS本店/トゥルーズホンテン 大阪市北区角田町1-20 フキヤビルB1F Instagram : @tluus.hair.official ☆2023年6月24日にTLUUS梅田店がNEWオープン! ぜひTLUUSのインスタグラムでチェックしてみてください。