LOCCA・中野渡さんが指南!骨格タイプ別、似合わせヘアスタイル解説
似合わせヘアを作る上で大切な要素の一つが“骨格”。顔型に合わせるカットはよく聞きますが、最近では身体の骨格バランスを重視する美容師さんも増えているんです。 今回は東京・銀座にある、骨格診断をもとにヘアスタイル提案しているサロン『LOCCA』のスタイリスト中野渡さんに登場いただき、スタイル別の特徴とそれぞれが似合う髪型について解説していただきました! 教えてくれたのは… LOCCA スタイリスト / 中野渡 真利那さん 美容師歴8年目。パーソナルカラー1級、骨格診断2級、メイク検定2級の取得者。診断を活かしたデザインと好みに寄り添った似合わせのトータルビューティーをプロデュースをされている。 一骨格診断ができるサロンLOCCAとは? 「LOCCAではスタイリストになるタイミングで全員が資格を取得するんです。新規で来店していただいたお客様は必ず骨格診断を受けていただいて、カウンセリング。服装やライフスタイルから、理論に基づいて一人ひとりの似合わせスタイルを提案しています」 ーそれぞれの骨格をどうやって判断するの? 「了承を得た上で、お客様の身体を服の上から触れながら、骨格の状態を細かくチェックしていきます。見るポイントとしては、手首や指の関節、身体の厚み、肩から首、鎖骨、膝や足、手の大きさに至るまで。身体の様々な部分にそれぞれの骨格の特徴が表れているので見逃さないように意識しています」 「骨格タイプは「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3タイプに分類されます」と中野渡さん。それでは早速それぞれの特徴とヘアについて教えていただきましょう! 骨格タイプ:ストレート 「骨格ストレートは、メリハリのあるボディーラインが特徴的です。外国人のような体型と言えば想像がつきやすいかもしれません。肌にハリがあってボリュームが出やすく、筋肉質に見えやすいのもこのタイプです」 骨格ストレートさんが似合うヘアスタイルは? ◎似合うヘア 「両極端ではありますが、肩上のショートかロング。特にコンパクトなショートヘアは得意とするスタイルです。身体にボリューム感が出るので、出来るだけタイトに仕上げてあげることが大事になります」 △イマイチなヘア 「レングスでいうと、ミディアムは注意が必要です。ストレートの方はなで肩で腱が発達しているため、そこへ厚みが出てしまうと重く見えてしまいがち。具体的なデザインで言うと特にAラインのボブは気をつけてほしいところです」 ☆解決法 「Aラインのミディアムヘアにするなら、毛先をタイトにして可能なら少しだけ短めに切らせてもらうと良いと思います。あとはフワッとしたポブよりも“ひし形"を意識する。広がりすぎないように、とにかく全体をコンパクトに仕上げることがキーワードになります」 骨格タイプ:ウェーブ 「骨格ウェーブタイプは、ストレートとは逆でボリュームを出しにくい体型。立体的に見える部分が少ないので、一番華奢に見えます。あとは鎖骨がしっかり出ていたり、下重心のボディーラインが特徴的ですね」 骨格ウェーブさんが似合うヘアスタイルは? ◎似合うヘア 「胸から鎖骨、肩周りのミディアムが似合います。一番華奢に見えるので、エアリー感のあるヘアがおすすめです。ストレートが苦手とするスタイルはウェーブの人が得意とする髪型だったりするんですよね(笑)」 △イマイチなヘア 「ショートは工夫が必要です。コンパクトなデザインのショートヘアは要注意。あとは、胸より下になるスーパーロングと言われるレングスもあまり似合わない。ロングヘアにするなら胸あたりの長さで留めておくのが良いかもしれません」 ☆解決法 「もしコンパクトなスタイルにするなら顔まわりにレイヤーを入れ動きや、少しボリュームをだすスタイルがマスト。ワンカールでシンプルに丸みを出して仕上げるといいと思います」 骨格タイプ:ナチュラル 「骨がしっかりしているのが骨格ナチュラルの特徴。細かいところで言うと、膝のお皿が大きかったり鎖骨の間が広かったり、手首や指の関節なども骨が張っていたり…。全体的に見てフレーム感がある印象です」 骨格ナチュラルさんが似合うヘアスタイルは? ◎似合うヘア 「実はナチュラルタイプの方は、レングスはあまり関係ないんです。どちらかというと、ボリューム感を出す方が大事。なのでコテで巻いた髪型や、ラフな動きが出るパーマスタイルは得意とするヘアスタイルになります」 △イマイチなヘア 「骨格ウェーブと同様コンパクトなショートは要注意。ナチュラルの方はフレーム感が強い分、お洋服はオーパーサイズのものが似合うんですが、そこにヘアをタイトに仕上げてしまうと全体的バランスがかなり悪くなって見えてしまいます」 ☆解決法 「もしコンパクトなスタイルにするなら、前髪に動きを出したり、毛先を外ハネにしたり、どこかに動きを取り入れたスタイリングはマスト。今っぽいレイヤースタイルやウルフヘアにしてあげるのも良いと思います」 ー顔の形じゃなくて、身体全体の骨格パランスをみる理由は? 「首から上だけを意識してスタイルを作っても、全体を見るとバランス的にあれ?ってなることがあるんです。例えば顔の輪郭だけで見ると丸みがあるヘアが似合うけど、身体の骨格上では苦手なタイプならボリュームが出過ぎて逆に太って見えてしまったりとか...。スタイルアップして見せるとなると、顔型だけでは足りないかもしれないですね」 一イマイチな髪型は避けた方が良い? 「あまり似合わないレングスでも、スタイリングや少しの工夫で全然スタイルアップするので決して提案してはいけないということではありません。解決策をお話ししたように、気をつけて施術をしてあげると◎。あくまで骨格診断はスタイルを模索するための指標と思って参考にすれば良いと思います」 顔の輪郭を意識することはあれど、身体の骨格から似合わせを作ることでスタイルアップが叶うとは目からウロコ。骨格カットの奥深さを今回知ることができました。お話いただいた中野渡さん、ありがとうこざいました。 <SALON DATA> LOCCA/ロッカ 東京都中央区銀座1-5-2銀座ファーストビル3階 https://www.locca.tokyo/
【あの人のヘア遍歴】 #2 rroomm womens 植杉友恵さん
人には生きてきた年月だけのヘアスタルがある。 ということで、いろんな人の過去から現在に至るまでの髪型の歴史を覗いてみましょう。 今回は、様々なメディアで見かけることも多いセレクトショップ『rroomm womens』の植杉さん。根っからの洋服好きな彼女のヘア遍歴とは!? ✔︎2002年 「当時働いていたセレクトショップで撮影することがあり、その試し撮りの写真です。あんまり髪型気にしてなくて伸ばしっぱなしのウルフです」。 ↓ ✔︎2004年 「当時、通っていたサロンのモデルをした時です。この頃はかなりロングですね」。 ↓ ✔︎2007年 「古着屋で働いていた頃の雑誌のスナップです。結構伸ばしっぱなしでたね」。 ↓ ✔︎2009年 「rroomm がオープンした日です。レセプションパーティーだったので、ドレッシーな雰囲気に合わせて前髪にウィッグを付けています」。 ↓ ✔︎2010年 「雑誌でrroommの取材をしていただいた時です。20代前半に比べてちゃんとブローしていますね」。 ↓ ✔︎2013年 「このタイミングで中学生以来のショートにしました」。 ↓ ✔︎2014年 「薄めのマッシュボブです。しばらくショートが定着します」。 ↓ ✔︎2015年 「気がついたらショートからボブの長さまで伸びました」。 ↓ ✔︎2017年 「再びショートへ。マッシュから前髪流してちょっと大人っぽいショートにしました」。 ↓ ✔︎2019年 「ワンレン風センター分けボブ。斜めに流していた前髪をこの頃からセンターにしました」。 ↓ ✔︎2020年 「人生初のブリーチにチャレンジしました。結構、赤ですね」。 ↓ ✔︎2021年 「この頃はブリーチを生かして色んなカラーを楽しんでいましたね」。 ↓ ✔︎現在 「一年前くらいから現在まで髪が傷んで汚かったので、トーンを落ち着かせながら伸ばし中です。でもまたブリーチをしそうです」。 植杉友恵 rroomm womens オーナー Instagram:@plantoms 2000年代初頭から20年ほどのヘア遍歴を披露していただきました。女性ならではのファッションの移り変わりとそれに合わせたヘアスタイルへと変化していましたね。 ヘアスタイルはその時の気分でどんどん変えていくものです。みなさんもまだやったことのないヘアスタイルにどんどんチャレンジしてみてはいかがでしょうか。